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腰痛の疑問解決 腰痛の原因と症状について 適切な対応で腰痛改善

腰痛の原因と症状について、適切な対応で腰痛を改善

 

ふとした瞬間にズキッと腰が傷む、または常時腰が重たい、鈍痛があるなどの症状がある方は多いのではないでしょうか。

 

あなたの周りにも腰痛で腰に手を当てている人が少なからずいませんか。

 

腰痛は、生涯に9割の人が一度は経験する症状だと言われています。

 

生涯で腰痛にならない人は10人に一人しかいないということですから、腰痛は非常に身近なものであることが分かります。

 

そんな腰痛ですが原因も様々で、医師(整形外科医)が診察による所見とX線(レントゲン)やMRI等の検査をもとに腰痛の原因が特定できる「特異性腰痛」と腰痛の原因がはっきりと特定できない「非特異性腰痛」に分類されます。

非特異性腰痛は、なんと腰痛全体の85%以上を締めていると言われていますから、腰痛の8割以上は原因が不明だということです。

 

この非特異性腰痛は、欧米では2000年頃、日本では2012年に腰痛診療ガイドラインに記されました。

それ以前は原因の特定できない腰痛を腰痛として分類されていませんでしたので、個々の医師等により治療方法も異なっていました。

 

「腰痛診療ガイドライン」とは日本整形外科学会と日本腰痛学会が監修した腰痛の症状と治療法をまとめた整形外科医師やリハビリ職種の腰痛治療の指針となっている書籍。

 

次に腰痛における「特異性腰痛」と「非特異性腰痛」とは何かについて、もう少し詳しく知っていきましょう。

 

 

 

腰痛の原因が特定できる特異性腰痛とは

 

特異性腰痛

 

特異性腰痛を大きく分類すると、「腰の機能に原因がある腰痛」と「腰の機能が原因ではない腰痛」に分類されます。

 

 

「腰の機能に原因のある」特異性腰痛について

 

腰には腰椎や骨盤の骨、筋肉、椎間板と呼ばれるクッション剤、関節などの組織で構成されています。

 

これらの組織は、X線(レントゲン)やMRI、CTを撮ることで、組織の損傷や変性、炎症が起きているかなどを判断することができます。

 

骨であれば骨折、筋肉であれば損傷や炎症、椎間板の変性やヘルニア、関節の摩耗や変形などを特定し疾患を判断します。

 

具体的には、脊椎分離すべり症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症等があります。

 

次に「腰の機能が原因ではない」特異性腰痛について説明します。

 

 

「腰の機能が原因でない」特異性腰痛について

 

腰の機能に原因がなくても、腰痛を感じることがあります。

例えば、尿路結石や腎結石、膵炎、子宮内膜症や腹部大動脈解離、帯状疱疹など様々な疾患によって腰に痛みが現れます。

また癌によって、腰の組織や腰の周りの臓器が侵食されることで、腰に痛みを感じ、腰痛と認識されることがあります。

 

腎臓や膵臓も腰に近く、炎症や強い痛みが腰痛として捉えられることが多く、子宮内膜症や子宮筋腫などの女性特有の疾患でも、腰の痛みとして感じられることもあります。

 

女性特有の腰痛としては、生理や妊娠時の腰痛が挙げられます。妊娠初期にはホルモンバランスの変化から、腰痛となることがあります。

妊娠後期には、お腹も大きくなり、普段の姿勢も変わりやすく、姿勢によっては腰痛の原因となってしまうことがあります。

 

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また、腹部大動脈解離は血管の病気ですが、腹部大動脈の中の壁が剥がれることで、腰痛として強い痛みを感じます。

帯状疱疹は、神経に潜んでいる水ぼうそうのウイルスが神経を刺激するので、腰の神経で発症した場合、腰痛として強い痛みを感じます。

 

これらの「腰の機能が原因ではない」、内臓や血管、神経も腰痛の一要因として関わっていることが分かります。

 

このように特異性腰痛には、腰の機能である「腰椎や骨盤の骨、筋肉、椎間板、関節など」に原因がある特異性腰痛と腰の機能に原因がない特異性腰痛に分類されます。

 

続いて、原因が定かではない、「非特異性腰痛」に関して説明します。

 

 

 

腰痛の原因がはっきりと特定できない非特異性腰痛とは

 

非特異性腰痛とは

 

非特異性腰痛とは、痛みの症状や訴えが、医師による問診・診察の所見やX線(レントゲン)やMRI、CTなどの画像検査の結果と一致しない、つまり原因が説明できない腰痛を「非特異性腰痛」といいます。

 

ぎっくり腰も、画像検査で原因を特定することが難しく、非特異性腰痛に入ります。

また、非特異性腰痛には、ストレス等の心因性の腰痛があります。

 

 

心因性の非特異性腰痛について

 

心因性というのは、精神的な疾患やストレスによる睡眠障害、頭痛、動悸などが腰痛の原因となることが分かっています。

 

 

心因性の腰痛の症状について

 

心因性の腰痛は、心因性のものが原因なので、外傷で負った腰痛などとは違いレントンゲンの検査などでは、悪い部分が発見できないことが多いです。そのため普通の腰痛と同じような痛みを感じているのに症状が慢性の腰痛と違わないことが多く、ストレスがかかると強い痛みが持続的に続いたりします。リラックスができないことが多いので筋肉が緊張したままの場合も多いです。

 

 

心因性の腰痛の原因について

 

心因性腰痛の原因は、精神的な外傷や過度のストレスです。人間関係でのストレス、仕事への評価、家庭内の不和などの問題が、腰痛を増幅させていると考えられています。2012年に腰痛診療ガイドラインに記されるまでは、慢性的な腰痛でありながら、何に起因しているのかわからないとされてきましたが、抗鬱状態の患者が多い事から、心的ストレスによって発症すると考えられるようになりました。

 

 

心因性の腰痛の検査と診断について

 

心因性の腰痛の検査方法は、まずレントゲンなどの検査をしても骨の異常や病気が発見できないことを確認します。またヘルニアなどの骨の異常が見つかっても患者が訴えている症状と関連しないことを確認したうえで、心理的検査をします。心理的検査としては、「わけもなく泣きたくなった」、「意味もなくイライラする」、「いつも緊張している」、「食欲がない」、「なんとなく疲れる」、「腰の痛み以外の理由で眠れないか」、などにあてはまるかを検査します。

 

 

心因性の腰痛の治療方法について

 

心因性の腰痛の治療法は、腰痛の痛みを取るための鎮痛剤を処方してもらうこと、腰に負担をかけないように生活をすることをまず行います。そして、ストレスや腰痛の原因となっている問題の解決のために、精神科や心療内科でカウンセリングを受けることも必要です。環境の変化やストレスの軽減で症状も改善されることが多いので、ストレスを貯めない、周りの人の理解を得ることなども大切です。

 

 

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心因性以外の非特異性腰痛について

 

心因性以外の非特異性腰痛としては、椎間板に対する負荷も腰痛の原因ではないかと言われています。

 

X線(レントゲン)やMRI、CTなどの画像所見で一見病態が認められなくても、椎間板に過度の負荷が加わることによって腰痛を引き起こしていると考えられています。

 

ぎっくり腰も、画像検査で原因を特定することが難しく、非特異性腰痛に入ります。

 

 

このように非特異性腰痛には、ぎっくり腰等の痛みの症状や訴えが、医師による問診・診察の所見やX線(レントゲン)やMRI、CTなどの画像検査の結果と一致しない腰痛や、身体の様々な不調や心因性も腰痛に関与しているとなれば、腰痛全体の85%が原因の特定できない非特異性腰痛であることも頷けるかと思います。

 

しかし、腰痛が原因の分からない病気だと諦めてしまうのは正しい判断とは言えません。

X線(レントゲン)やMRI、CTなどの画像所見を撮り、医師と相談することで、特異性腰痛として原因が見えてくることもあります。

画像所見で問題が明確にならなくても、検査結果が正常であったことに安心し、精神的なストレスが軽減すれば、心因性の負担も軽減するでしょう。

ですから、一度整形外科を受診し、腰痛の原因を探ることをおすすめします。

 

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続いて「腰の機能に原因のある」特異性腰痛について、腰部を構成する組織と腰痛との関連性について疾患とともに説明します。

 

 

 

腰部を構成する組織と腰痛に関連する疾患とは

 

腰を構成する組織

 

腰部は骨や関節、椎間板、筋肉、神経等で構成されています。

腰の機能に原因がある特異性腰痛を診断する上で、腰部のどの機能に腰痛の原因があるか判断することが最も重要です。

 

次に腰部を構成する骨や関節、椎間板、筋肉、神経別に、腰痛に関連する疾患について説明します。

 

 

腰痛の原因となる骨の疾患について

 

腰痛の原因となる骨の疾患は、骨折や骨の変形によるものが主になります。

骨折による腰痛としては、腰部の椎骨の前方(腹側)にある楕円形に近い形の椎体が骨折する「腰部椎体骨折」、尻もちをついたときに起きやすい「腰椎圧迫骨折」、継続した激しい運動や思春期に起きやすい疲労骨折である「腰椎分離症」も腰の骨折の1つです。

 

また骨の変性疾患としては、背骨は本来、正面から見て真っ直ぐなのが正常ですが、これが側方(左右)に曲がってしまった状態の「側弯症」や加齢による骨や靭帯などの変性によって起こる「脊柱管狭窄症」、積み木のように連なる腰椎が、文字通り前方へ滑り出してしまい、様々な症状を引き起こす「腰椎すべり症」などがあります。

 

 

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腰痛と関連が強い関節の疾患について

 

腰の関節には主に、「椎間関節」と「仙腸関節」があります。

腰痛に関連する「椎間関節」と「仙腸関節」の疾患、疾患の原因や症状について説明します。

 

腰痛と関連が強い 椎間関節の疾患について

椎間関節は、脊椎どうしを繋いでいる関節で、左右で1つずつ構成されていて、椎間関節が開いたり、閉じたりすることで、腰を前後左右に曲げたり、身体を捻ることができます。

 

この椎間関節に急激な力が加わることや、慢性的な椎間関節の変形が原因で腰部の椎間関節で痛みが出ることを「腰部椎間関節症」といいます。

「腰を後ろに反らすと痛い」、「脊椎の近くに圧痛点がある」、「痛みの範囲は神経の走行と一致しない」、「運動で痛みが増強する」などの症状があらわれます。

 

腰痛と関連が強い 仙腸関節の疾患について

仙腸関節は、腰椎の下にある仙骨と、左右に2つある骨盤を繋いでいる関節です。

脚と身体をつなぐ重要な関節で、上半身の重さや地面から衝撃を受け止めるために、固い靭帯で幾重にも覆われています。強固な靭帯によって固定されていますので、関節として大きく動くことはありませんが、普段の姿勢の悪さや、靭帯の緩みによって、仙腸関節が不安定になることや、仙腸関節に負荷がかかることで腰に痛みの症状があらわることがあります。これを「仙腸関節炎」、「仙腸関節障害」といいます。

症状としては、仙腸関節部分(骨盤の出っ張っているところ)の痛み、腰痛、お尻や足の付け根、脚にまで痛みが出ることもあります。日常生活では、長く座っていることが辛かったり、痛い方を下にして寝られない、動き始めの痛みなどがあります。

 

 

腰痛の原因となる脊椎にある椎間板の疾患について

 

椎間板が腰痛の原因となる疾患は、椎間板が変性する「椎間板変性症」と椎間板の中にある髄核と呼ばれるものが脱出し、神経を圧迫し痛みが出る「腰椎椎間板ヘルニア」があります。

 

椎間板が変性し損傷することによって、腰の神経を圧迫し、腰や足に痺れが生じることが腰痛の原因です。

 

似たような症状で、臀部から足にかけての痺れ症状が出現する疾患として、「梨状筋症候群」と呼ばれるものもあります。

 

梨状筋症候群は、腰の神経を圧迫するのではなく、腰からお尻、太ももの後ろ側を通り、枝分かれしながら足先までつながっている坐骨神経を、お尻の深い所にある筋肉の梨状筋が圧迫することで痺れや痛みが生じる疾患で、坐骨神経痛を引き起こす原因のひとつとして知られています。

 

 

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腰部の筋肉による痛みの疾患について

 

腰の筋肉には、主に脊柱起立筋や、腰方形筋、多裂筋で構成されています。

これらの筋肉の損傷や、背中側の筋肉が弱ることで猫背や反り腰等で過度に腰に負担をかけることで腰痛となることがあります。

この場合の有効な解決法は、筋肉を鍛えることが大切です。

ですが腰の筋肉を鍛えるトレーニングやスクワットをした結果、かえって腰を痛めてしまったという経験をした方も少なからずいると思います。

誤った方法でスクワットをすると、筋肉ではなく腰回りの関節に負荷がかかってしまい腰を痛める原因となりますので注意してください。

 

また筋肉をほぐしてあげることも大切です。腰回りを動かし、筋肉の硬さを取ることで、腰痛が改善することがあります。

ストレッチ等の適度の運動は、筋肉の緊張を和らげたり、身体の筋力を維持する上で大切です。

 

 

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筋肉や全身を繋ぐ結合組織する筋膜による疾患について

 

その他に腰部の筋肉による痛みには、筋肉や全身を繋ぐ結合組織する筋膜にも深く関連しています。

筋膜の滑走性が低下することや、筋肉への過負荷によって、筋膜にも痛みが引き起こされることがあります。これを「筋、筋膜性疼痛」といいます。

この筋・筋膜性疼痛は、腰痛の原因になりやすい疾患です。

症状としては、歩行、座る事、立つ事など日常生活を困難にするほどの強い疼痛になる事があります。痛みの種類は人や時により異なりますが、焼けるような、刺すような、うずくような痛みとして例えられることが多く、時間の経過とともに痛みの種類、場所が変化する場合があります。

 

 

では、これらの腰に関する組織がどの様に構成されているのか、腰椎の仕組み、腰椎と姿勢との関連性、また姿勢からくる腰痛の原因と対策について説明します。

 

 

 

腰椎の仕組みと姿勢との関連性について

 

脊椎構造

 

腰椎は一般的に背骨といわれる脊椎(せきつい)の一部で、胸椎(きょうつい)の下にあり、五つの骨から成る部分です。

脊椎は腰椎の他に、頚椎7個、胸椎12個、仙骨によって構成されていて、椎間関節と呼ばれる関節で繋がっています。

その脊椎を構成する一つ一つの骨の間には、椎間板と呼ばれるクッション材が存在しています。

人間が体のバランスを安定して保てるのは、脊椎全体が、胸椎は背中の方に曲がり、腰椎はお腹の方に曲がり、S字を描くようになっていること、また骨の間に椎間板がクッションの役割をしいることで、歩行時などの床からの負荷を分散させ、局所に負担がかかりすぎないようになっています。

 

 

腰を丸めた姿勢(猫背)と腰痛について

 

姿勢と骨盤

 

腰を丸めた姿勢(猫背)になると、骨盤が後ろ側に倒れ、太もも裏の筋肉にも出番がなくなり、収縮して硬くなります。股関節を作る土台となる骨盤が後ろに傾くと、体の姿勢も崩れます。すると、脊椎(背骨)の中でも腰の部分にある腰椎が姿勢をなんとか立て直そうとがんばり、一部分に過剰な負担がかかります。このため、腰痛が起こりやすくなります。

 

また、股関節が硬いと、立ち上がる、歩く、しゃがむといった動きを脊椎の力を使って行うため、腰椎に負担がかかり、腰痛おこりやすくなります。

この様に、股関節と骨盤、腰の動きは連動しており、腰のまわりの筋肉や関節が硬いと骨盤や股関節の動きに悪影響をあたえ、股関節が硬くなり、骨盤の可動性も低下し、腰の動きが過剰となり、腰痛になることがあります。

 

姿勢を正し、背筋を伸ばして座っているときは、脊椎はS字の状態を保って座ることができます。しかし、背中を丸めて座るときには、C字のように弧を描く状態になります。

脊椎はS字の状態を保つことで、体重や床からの負荷をバネのように分散することができますので、背中を丸めた状態では、床からの負荷を分散させることができないことに加え、体幹の筋肉が働きにくいため、腰や背中に負担が生じます。

 

常時背筋を伸ばして正しい姿勢を保持すると疲れてくるのは、腰部や背中の筋肉を使い続けていることから疲れが生じてきます。

背中を丸めて楽な姿勢を取ると、背中やお腹の筋肉の活動が減るので疲れにくいですが、骨や関節、椎間板に負担をかけやすい状態となります。

脊椎の骨や関節、椎間板は、筋肉が働くことによって動くことができ、安定するので、筋肉の働きが低下する腰を丸めた姿勢では、骨や関節の構造的に姿勢を保持しているため、腰痛になりやすい状態となります。

 

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同一姿勢の腰への負担と腰痛について

 

姿勢と腰痛

 

人間は四足歩行から二足歩行となったときから、常時同じ姿勢を取ることが苦手です。

ですから、座っている姿勢を保持しているときでも、背筋を伸ばして座る場合(筋肉を使った姿勢)と楽に座る場合(骨や関節、椎間板に負担をかける姿勢)のバランスが大切になってきます。

座っている姿勢が悪い、立っている姿勢が悪いことで、頭が前に出て、うつむいた姿勢になり、首や肩の筋肉が凝って肩こりが生じ、更に腰痛に発展してしまうこともあります。

 

 

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子供でも姿勢が悪いことが原因で、腰痛となってしまうことがあります。特に小学生の場合、ランドセルの重さや歩行距離が長い場合、疲労とともに姿勢が崩れ、腰痛となる場合があります。

 

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長時間の車の運転で、腰が痛くなった経験はないでしょうか。

疲れてくると、正しい姿勢から、骨や関節、椎間板に負担をかける姿勢になり、腰に負担がかかってしまいます。

長時間運転をする際には、常時同じ姿勢にならないように、休憩を入れながら姿勢を変えて腰への負担を軽減するようにしましょう。

 

 

寝るときも同じ姿勢を取り続けている状態です。

寝ている姿勢が崩れたり、寝返りの回数が少ないことで、腰部に圧力が加わり続け、朝方腰が痛いことがあります。

 

 

同じ姿勢を保つことは、筋肉や骨や関節、椎間板に大きな負担となります。ときには、姿勢を変えることや、歩行などの動作をすることで、筋肉の働きを変え、緊張をリセットするようにしましょう。

 

最後に適切な腰痛の治療と改善策についてご説明します。

 

 

 

適切な腰痛の治療と改善策について

 

適切な腰痛の治療について

 

腰が痛くなった際に、どうやって治そうかと考えると思います。

整形外科に受診したいと考える人、「誰かに腰を揉んでほしい、マッサージをしてほしい」と整骨院(接骨院)やマッサージ院、整体院に行くことを考える人、「鍼やお灸」といった鍼灸院での治療を考える人、「良い薬を求めて」漢方薬局等に受診する人等、色々な考えがあると思います。

 

実際に治療を受けられる前に、それぞれの特徴について簡単にご説明します。

 

 

適切な病院や治療院の選び方について

 

整形外科ですが、整形外科では医師(整形外科医)が診察による所見とX線(レントゲン)やMRI等の検査をもとに診断し、症状や病態にあわせて投薬、注射、手術、リハビリテーション等で治療します。

 

整骨院(接骨院)では、国家資格を有した柔道整復師が、捻挫、打撲、挫傷、骨折、脱臼(骨折、脱臼は応急手当及び医師の同意のもとでの治療)などのケガに対し、手術をしない「非観血的療法」によって、治療します。

 

マッサージ院では、国家資格を有したあん摩マッサージ指圧師が、あん摩、マッサージ、指圧という3つの手法で、身体の不調を和らげる治療をします。

 

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鍼灸院では、国家資格を有した鍼灸師(はり師・きゅう師)が、鍼または灸を使った刺激で自然治癒力を高め、病気の改善や予防、健康回復を行うための治療を行います。

 

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整体院は、リフレクソロジーやカイロプラクティック、オステオパシーなどのボディ系セラピスト等の民間資格を有した整体師が、関節や骨格などの歪みを、手や足による治療をします。(整体師は国家資格を有していません)

 

漢方薬局は、国家資格を有した薬剤師や漢方専門の相談員が体調や症状などを確認し、症状に合った漢方薬を処方し、お薬の詳細と服用方法をご説明します。

 

これまでご説明してきましたが、腰痛には、X線(レントゲン)やMRI等の検査をもとに腰痛の原因が特定できる「特異性腰痛」と腰痛の原因がはっきりと特定できない「非特異性腰痛」に分類されます。

 

特異性腰痛には、腰の機能である「腰椎や骨盤の骨、筋肉、椎間板、関節など」に原因がある特異性腰痛と腰の機能に原因がない特異性腰痛に分類されます。

 

非特異性腰痛には、画像検査で原因を特定することが難しいぎっくり腰等やストレス等の心因性の腰痛があります。

 

腰痛の原因が特定できるもの、原因が特定できないものと様々です。

それぞれの痛みや症状や原因にあった適切な治療先を選択することが、腰痛を根本から改善する第一歩です。

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