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アーユルヴェーダで「手足の冷え症」を改善する方法について
手足が常に冷たく感じる冷え性。冬の季節だけでなく、夏のクーラーや冷たい飲み物などで、年中悩まされている人もいるのではないでしょうか。手足の冷え性は、末梢の血行不良が原因です。気温が寒い時に身体の冷えを感じることは誰でもありますが、冷え性のある人は、年中足先の冷たさを自覚します。
デスクワークなどで長時間同じ姿勢をとったり、運動量が減ってると感じたら、冷え性の危険のサイン。体温を調整する機能が弱まっているため、冷え性になりやすくなります。冷え性になると血行が悪くなるので、肩こりや頭痛も起こることもあります。
また過度なダイエットや、薄着も冷えを助長するので、最近では10代〜20代の若者にも多くみられます。古来インドから伝わったアーユルヴェーダ で、冷え知らずの快適な毎日にしませんか。
アーユルヴェーダから見た「手足の冷え症」の原因とは? |
アーユルヴェーダでは手足の冷えは、ヴァータが乱れてると言われています。
ヴァータは風のように軽く動きのある、エネルギーのひとつです。特に冬や季節の変わり目は、気の巡りの悪くなり、気の巡りが悪いと血流も悪くなり冷えに繋がります。
特にヴァータが乱れやすいタイプの特徴は、「痩せ型の人」で「俊敏で動作が早く」、「気分が変わりやすい人」で、このタイプの方は冷え症に要注意です。
冷え症の他にヴァータのバランスが崩れると?
精神的に不安定になり、美容健康にも悪影響をおよぼします。また、ひどいときには躁鬱(そううつ)症状があらわれるのも注意したいポイントです。気分的にも体⼒的にも安定せず、ストレスを受け やすくなってしまいます。軽やかに楽しく⾏動していたはずが、疲労感や緊張感から不安と恐怖がつのっていく。やがては空虚感に打 ちのめされ、疎外感の中に追い詰められていく。そんなつらい思いをしてしまう⽅もいます。
アーユルヴェーダで手足の冷え症を改善する方法 |
ヴァータを鎮め冷えを改善するには、からだを中から温める食事、からだを外から温める入浴やマッサージが効果的です。
冷え症に効果的な食事 |
冷えを感じた時や冬場は、冷たさや乾燥を招くヴァータのエネルギーが強く働いています。こんな時は温かさや湿り気を持つ食べ物の代表ともいえる「お鍋」がオススメです。
鍋には、根菜類(特にごぼうとショウガは必需品)を入れると良いでしょう。暑い地域の南半球で採れる食べ物よりも、北半球で採れる食べ物を選ぶとカラダが温まります。その際、ごま油を少量加えると根菜類の吸収率が高まります。
また、白くて甘い「白米」もカラダを冷やすため、主食は玄米を選びます。玄米には「発芽する力」が凝縮されているため、栄養もたっぷり摂取できます。できれば1日しっかりお水に浸して炊くようにしましょう。胃腸への負担が軽減されます。
日本料理の必需品である「お味噌」は、「ピッタ」のエネルギーである発酵食品の代表格。内蔵の消化力を高めますので、お味噌汁は毎日頂きたいものです。やわらかく炊いた栄養価の高い玄米と、旬の野菜、根菜類を使ったお味噌汁を頂くだけで、冷え性対策は十分かもしれません。
毎日の食事はカラダのエネルギーや心のバランスを保つために欠かせないもの。冷え性を改善するために、まず日々の食生活を見直すことから始めてみましょう!
もちろん冷たい料理や飲み物、乾燥した食べ物、軽く食べれるものは控えましょう。
冷え症に効果的な入浴法「ウコン足湯」 |
ウコンは血管拡張の作用があるため、インドではカラダを温めるスパイスとして、古来より重宝されてきました。日本でも昔は、たくわんをウコンで黄色く着色していたそうです。
インドでは、赤ちゃんの産着をウコンで染めており、これは温め効果だけでなく皮膚病の予防にもなっています。ウコンには、温め効果や乾燥による肌荒れ、炎症などを抑える効果があり、ブライダルエステの先進国でもあるインドでは、牛乳の皮膜(牛乳を温めたときに出来る白い膜)とウコンを混ぜ合わせたものをパックとして使っていたともいわれています。
ウコン足湯のポイント!! 😀
バケツ1杯のお湯(約41度まで)に、ウコンパウダーを小さじ1杯程度入れて足浴します。その際、「三陰交」と呼ばれるツボ(内くるぶしから指3本分上の部分)まで入れるようにします。
さらに「ピッタ」のエネルギーを増やす「マルマ(ふくらはぎ中央にあるヒラメ筋の部分)」まで入れるとさらに温め効果がアップします。両足をお湯から出した時、どちらか片方の足の赤みが弱い場合は、さらにその足だけ3分間長く浸けます。
※ウコンパウダーは、スーパーの調味料コーナーにある「ターメリック」で代用できます。
食事や入浴やマッサージ以外に、筋肉をつける筋トレや、ホットヨガが最適です。運動不足を解消することで、血行改善されるので、ぜひ取り入れてみましょう。
まとめ |
冷え性に悩む方も多いと思いますが、普段の生活の工夫で軽減できることがたくさんあります。ちょっとした選択を変えて、少しずつ体が楽にしていきましょう。
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