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東洋医学から学ぶ 手足の冷えをとるツボ効果

手足の冷えの解消には鍼灸治療が効果的(手足の冷えをとるツボ効果)

 

夏場の外気と室内の冷房による温度差や睡眠不足などから自律神経のバランスが乱れ、手足の冷えに悩む人が増えています。

お灸や鍼で血のめぐりをよくするとリラックスでき、自律神経も整います。

仕事のし過ぎや人間関係の悩みなどからも自律神経は乱れ、末端が冷えやすくなります。

まずは、ゆったりとした気持で鍼灸治療を受け、心身ともにリラックスしましょう。

 

 

手足はなぜ冷えやすい?

心臓は血液を全身に送り出すポンプの役目をしていますが、手足は体の末端にあるため、血液が行き渡りにくくなります。

また、血液が足先や手先から心臓へ戻るのにも時間がかかってしまいます。

 

・冷えの原因と対策

体が冷える原因として、生活習慣の乱れや自律神経の働きの悪さ、生まれ持っての体質、などが考えられます。

東洋医学では「冷えは全ての病気の元凶」と言われていますが、冷えを取り除くことは健康への近道といえます。

まず、生活習慣を見直すことで手足の末端の冷えは解消できます。

私たちが何気なくおこなっていることが末端の冷えの原因になっていることが多いようです。

例えば、美容と健康のためと飲んでいた朝の冷たいスムージー、スタイルをよく見せたいと付けていた補正下着やハイヒール、体の芯まで温めるために効果的と信じおこなっていた半身浴なども末端の冷えの原因になってしまうようです。

冷たい飲み物は冷えの原因となり、窮屈な下着は血液の循環を悪くします。

ハイヒールは、足先の感覚が鈍ってしまい冷えを招いてしまいます。

絶対的におススメと思われる半身浴よりも、実は全身浴の方が手足の冷えを解消してくれます。

たった5分間ほど湯船に肩まで浸かると、肩や首のこりも改善でき体全体の血流がよくなるので、半身浴よりも全身浴の方が効果的なのです。

 

自律神経を整えるお灸や鍼

お灸は奈良時代に仏教とともに中国から伝わりましたが、体を芯から温めて疲労や冷えを取る目的で、民間療法として現在でも根強い支持を受けています。

ただ、自分ではなかなか据えにくいこともあり、信頼できる鍼灸士さんにお願いする法がよりリラックス効果が得られることでしょう。

 

・現代人に増えている自律神経失調症

睡眠不足やストレスなどで脳が休まらない生活が続くと交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、様々な症状があらわれるのが自律神経失調症です。

例えば神経系では頭痛やめまい、手足のしびれといった症状が、循環器系では動悸や息切れ、消化器系では胃もたれや食欲不振などの症状があらわれます。

精神的にはうつ症状などがみられます。

西洋医学では、それぞれの専門の機関で検査をして、最終的にどの病気にも当てはまらなければ自律神経失調症が疑われ、心療内科などで治療をする運びになります。

どちらが良いとか悪いとは言えませんが、東洋医学は体全体がつながっているという考え方から、まず体の冷えを取るツボを刺激して様子を見ます。

鍼灸でツボを刺激することで自律神経の乱れが整い、不快な症状が改善された例は数多くあります。

 

足の冷えを取るツボと手の冷えを取るツボ

 

<足の冷えを取るツボ>

 

・太渓(たいけい)

内くるぶしの高さで少し後ろ側の少しへこんだところです。

 

 

・大都(だいと)、太白(たいはく)

足の親指を曲げるとできるシワの親指側が大都で、少しかかとよりが太白です。

 

 

・湧泉(ゆうせん)

足でグーをした時、足裏でいちばんへこんでいるところが湧泉です。足裏を3等分して約3分の1のところです。

 

<手の冷えを取るツボ>

 

 

・虎口(ここう)

親指と人差し指の間にあります。

 

・指間穴(しかんけつ)

人差し指から小指の間にある水かきです。

 

・陽池(ようち)

手首の真ん中にあります。手首を反らせた時にできる線の真ん中あたりにあるくぼみです。

 

家庭でできる温め方

手先や足先の冷えは、ドライヤーやカイロなどを使って家庭でもケアできます。

 

・ドライヤーで温める

ドライヤーで熱風刺激をする場合は、ツボから10cmくらい離したところから1秒間に2往復するくらいの間隔で左右に振り分けながら温めます。

近づけ過ぎて火傷をしないように注意しておこないましょう。

 

・カイロで温める

手足の末端の冷えも、お腹や腰の深部を温めることで解消できます。

市販のカイロを下着の上から貼って温める方法が、火傷の心配もなく効果があります。

その際左右にツボがある場合は、バランスよく貼って温めます。

 

・スキマ時間にもマッサージや簡単な体操をする

空いた時間に、マッサージオイルやハンドクリームなどを手足に塗って、マッサージをする習慣をつけると、末端の血流がよくなります。

また、デスクワークなどで同じ姿勢を取り続けると血流が滞るので、トイレなどに立った時に1分でよいので手足をブラブラさせたり、もも上げをするとようにしましょう。

 

 

まとめ

お灸や鍼でツボを刺激すると血のめぐりが良くなり、自律神経の乱れは改善できます。

様々な不快な症状の多くは体の冷えが原因です。

手足などの冷えは全身に血液が回っていない証拠なので、自分でもお腹や背中などを温めたり、手足のツボ押しをして、ゆったりとした時間を持つようにしましょう。

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