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食べ過ぎや飲みすぎ 体型が気になり始めたら アーユルヴェーダで肥満解消
飲み会が増えるシーズンですね、いつもより体型が気になっていませんか?
体型は何歳になっても気になるもの。「最近、太ったかも…」と感じたら、アーユルヴェーダで日常の生活を工夫してみませんか。
ぽっこり肥満の原因は
肥満の原因はストレスによる食べ過ぎと運動不足と言われています。そのため身体の代謝より摂取エネルギーが上回り、余った分が脂肪として身体の中に蓄えられていきます。
肥満だけでは問題にならないのですが、メタボリックシンドロームの引き金となり、昔から肥満は「万病の元」と言われています。
肥満が悪化すると、糖尿病、高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群を引き起こすので、普段から気をつけていきたいですね。
アーユルヴェーダから見た肥満の症状
アーユルヴェーダでは肥満は、身体の経路である「スロータス」が詰まり、脂肪がたまると考えられています。
スロータスとは、サンスクリット語の「管」を示し、アーユルヴェーダで使われる用語の1つで、身体の中のリンパ管、消化管、尿道、乳腺、汗腺、気道系など通路、身体の各器官に栄養を送り、排泄物を出す経路のことを言います。
スロータスは、身体に溜まったアーマ=「老廃物=毒素」を流し出す大切なルート。スロータスが詰まると一気に排泄機能が低下し、毒素の蓄積が高まり、結果身体に多くの代謝低下・機能低下が起こり、肥満の要因になると考えられています。
ですから、食事を減らすだけでなく、詰まった経路を直していく工夫が必要です。
また「ドーシャ=体内で働くエネルギー」のなかでも「カパ=水」のエネルギーが増えすぎて、アンバランスになっています。
アーユルヴェーダで身体の中の詰まりをなくし、カパを鎮める方法をお伝えします。
アーユルヴェーダの肥満対処方法
まずはスロータスの詰まりを改善し、身体の中に詰まっているアーマを、体外に出していきます。
散歩などの適度な運動を毎日20分~40分(1日8,000歩程度が目安)おこなったり、ヨガなどで汗をかき身体を動かすことがおすすめ。特にホットヨガは、サウナのような環境で身体を動かすので、デトックス効果があります。
またカパは身体の中でも、胸部に溜まるそう。なので、胸筋を鍛える筋トレや、ヨガポーズでは、胸部をほぐす「魚のポーズ」にチャレンジしてみましょう。胸を開くと呼吸が深く入っていき、体がほぐれていくのを味わえますよ。
魚のポーズ
①床に仰向けで寝て、両足をそろえて伸ばし、手は体にそわせて置き、かかとはつき出すようにします。
②息を吸いながらお尻を浮かせ、手のひらをお尻の下に入れます。
③息を吐きながら、肘で床を押すようにして、胸を天井に向かって持ち上げます。魚の頭頂を床につけるのですが、首に負担をかけないように、肘の力を使うことがポイントです。
他にはマッサージも効果的。マッサージではオイルを使わずに肩、肘、膝の関節を身体の中心から外側に向かってくるくる円を描くように手を滑らせると、関節に溜まった老廃物が流れやすくなり、手足に血が巡り、身体の中からポカポカしてきますよ。
カパを鎮める方法
カパは脂分や冷たく水分が多い食べ物に宿っています。ですので、揚げ物や塩分の高いもの、小麦、乳製品、冷たい飲み物は控えましょう。特に白いパン、菓子パン、加工品食品も、自然のエネルギーが少なく、カパを増大させてしまいますので、できるだけ控えるようにしましょう。
食事の時には、温かく、消化に良い物を、ゆっくり食べるを心がけましょう。
※小腹がすいた時は、ドライフルーツを!
カパを整える食事
・温かい食べ物や飲み物
・味は辛味、苦味、渋味
・脂分が少ない食事
・スパイスが効いた食事
逆にカパを増やす食事
・冷たい食べ物や飲み物
・味は甘味、酸味、塩辛味
・脂分が多い食事
・乳製品が多く含まれるデザート
特に冬は発汗作用が低下し、スロータスが詰まりやすくなり、アーマが溜まりやすい時期です。
軽い運動を日常生活に取り入れ、出来るだけ温かい食事を摂り、カパ=水を身体に溜めないことが必要ですね。
カパを整える簡単薬膳レシピ「鶏とキャベツの生姜スープ」
材料(1人分)
・鶏むね肉 120g
・キャベツ 3枚
・玉ねぎのみじん切り 1/4個分
・しょうがのみじん切り 15g
・酒 大さじ1
・水 1カップ
・ほんだし 小さじ1
・しょうゆ 小さじ1/2
・塩 少々
・黒胡椒 少々
・ゴマ油 小さじ2
作り方
1)鶏肉は皮を取り、小さめのひと口大に切り、キャベツは小さめのひと口大にちぎる。
2)鍋にゴマ油を熱し、しょうがを炒める。香りが出てきたら玉ねぎを加えてさらに炒める。
3)透き通ってきたら(1)の鶏肉を加えて炒める。
4)肉の色が変わってきたら(1)のキャベツを加えて軽く炒める。
5)酒を加えてサッと炒め、アルコール分をとばす。
6)水を加えて沸騰したら、「ほんだし」を加え、弱火と中火の間で4~5分煮る。
7)仕上げにしょうゆ・塩・黒胡椒を加えて味を調える。
まとめ
食べても肥満になる人とならない人の差は体質。生まれつきの体格もありますが、ストレスや過労でバランスを崩し、「老廃物がたまっているな」と思った時は、アーユルヴェーダを取り入れてみてくださいね。