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東洋医学から学ぶ 手足の冷え症の改善と漢方

手足の冷えでもう悩まない!

季節に関係なく手先や足先が冷たい人は男性にも女性にも見られますが、末端の冷えは、

酸素や栄養素が体のすみずみまで行き渡っていないからです。

「冷えは万病のもと」といいますが、体全体の巡りをよくすることで、すべての不調が快方に向かいます。毎日の生活を見直してみましょう。

 

 

手足の冷えに効く漢方薬

手足の末端が冷えるのはめぐりが悪いためですが、気のめぐりが悪いのは西洋医学でいえば自律神経のバランスが崩れているからです。

また、血の巡りが悪いのは血液の循環が悪く、水のめぐりが悪いのはリンパの流れが滞っているからです。自分に合った漢方薬を用いてめぐりをよくしましょう。

 

・特に手足などの体の末端が冷えるタイプには当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)が適しています。

配合されている生薬は、当帰(とうき)、木通(もくつう)、呉茱萸(ごしゅゆ、)桂皮(けいひ)、細辛(さいしん)、大棗(たいそう)、芍薬(しゃくやく)、甘草(かんぞう)、生姜(しょうきょう)です。

 

・気のめぐりを整えるには、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)が適しています。

 

・血の巡りが悪いときは、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)桂枝茯苓丸加ヨクイニン、加味逍遙散(かみしょうようさん)が適しています。

 

・水のめぐりが悪いときは、桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)八味地黄丸(はちみじおうがん)牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)が適しています。

 

末端の冷えには一般的に当帰四逆加呉茱萸生姜湯が効果的と言われていますが、冷えの原因は人によって違います。

生薬のバランスを少し変えるだけで気や血、水のめぐりを改善できることもあるので、漢方薬局などで相談するとよいでしょう。

 

手先や足先の血流をよくするセルフマッサージ

手先や足先の冷えを改善するには継続的に、手先や足先の簡単なマッサージやツボ押しなどをおこない、血の巡りをよくすることです。

体が血を巡る順番は、まず内臓に酸素や血液が運ばれ、続いて手先や足先まで届きます。筋肉不足や栄養不足だと手先や足先まで十分に血液が巡らず、末端が冷たくなってしまいます。

 

手先の血流をよくするために

手の指を1本ずつ指先に向かって引っぱり、次に爪をもみます。もう片方の手も同じようにおこないます。次に、親指と人差し指の付け根の三角の部分合谷(ごうこく)を押します。このツボは冷えを解消する働きがあります。

 

足先の血行をよくするために

足の指と指の間を1本ずつ開き、手の指を足の指の間に差し込み、握手をするようにして、指と指の間をしっかり開き、足首をグルグルと回します。

次に、足の裏の押して痛いところを集中的に押しておきましょう。

 

手足の血行をよくするゴキブリ体操

仰向けに寝転んで、両手と両足を上に上げ、両手と両足をブルブルと細かく振動させると、

滞っていた血流が一気に流れます。

心臓より高い位置に手と足を上げると、血液の循環がよくなるので、スキマ時間におこないましょう。

 

イスに座ったまま行う足の血行促進法

右足のかかとで左足の指先を軽く踏みます。左脚も同じように踏みます。

 

簡単なヨガで自律神経を整える

気、血、水のめぐりが良ければ、体の冷えを感じずに過ごせますが、誰でも出来る簡単なヨガを取り入れるだけで温かい体の状態でいられます。

 

バランス力を高めて自律神経を整える立木のポーズ

真っ直ぐに立ち、右足の裏を左太ももの付け根につけ、左足1本で立ち、胸の前で両手を手を合わせ、息を吐きながら両手を左右に伸ばします。

次に、その手を上に上げて手首をクロスさせしばらくキープします。もう一方も同じようにおこないます。

 

骨盤の歪みを矯正して血流をよくする開脚のポーズ

開脚は冷え性の大きな原因と言われる、体の内側から温める効果があります。

 

両足を大きく開いて床に座り、手のひらを太ももの前の床につけ、ひざが浮かないようにし、肩の力を抜いて息を吐きながら両腕を床の前方へと伸ばしていきます。

理想は、お腹、胸、あごが床につくことですが、体のかたい人や初心者、股関節や腰に痛みがある人はできる範囲でおこないましょう。

開脚のポーズをとると下半身の大きな筋肉が働き、骨盤内の血流が良くなり冷え性の解消になります。

 

まとめ

体を冷やさないことは大切ですが、冷えの原因は人によって違います。

過度のダイエットなどで栄養不足から血のめぐりが悪くなり冷える場合や、生活習慣の乱れや日々のストレスから気のめぐりが悪くなり、冷えを感じることもあります。

リンパの流れが滞ると顔や手足がむくみますが、体の末端は冷たくなってしまいます。

自分と向き合って、自分に合った漢方やヨガなどを取り入れ、温活タイムを持ちましょう。

 

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