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車の運転と腰痛について
長時間車を運転していると腰が痛くなった経験をした方も多いのでは。
症状の強い方は、車に長く座っていることができない方や、お尻や足が痺れてしまう方もいます。
トラック運転手やタクシードライバーなどの職業の方にとっては、仕事に支障きたし大問題です。
では、なぜ車を運転すると腰痛の症状に悩まされるのでしょうか。
今回は車の正しい運転姿勢と腰椎椎間板ヘルニアやぎっくり腰になってしまった場合、運転をしても大丈夫かどうかについて説明していきます。
車の正しい運転姿勢と不良姿勢について
車の正しい運転姿勢をご存知でしょうか。
おそらく教習所や自動車学校に通っていた頃は意識していたと思いますが、車の運転に慣れてくると、姿勢が崩れている方も多いのではないでしょうか。
正しい運転姿勢は、
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運転席の中央に深く腰掛けます。
背もたれのことをバックレストと言いますが、バックレストと骨盤との間に隙間が生じないように腰掛けましょう。
急いでいたりすると、中央に座れていない事や、バックレストと骨盤との間に隙間が生じてしまうことがあります。
骨盤とバックレストとの間に隙間が生じることで、骨盤が後方に傾きやすくなり、背中を丸めた運転姿勢になりやすいです。
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運転席の中央に深く腰掛けます。
背もたれのことをバックレストと言いますが、バックレストと骨盤との間に隙間が生じないように腰掛けましょう。
急いでいたりすると、中央に座れていない事や、バックレストと骨盤との間に隙間が生じてしまうことがあります。
骨盤とバックレストとの間に隙間が生じることで、骨盤が後方に傾きやすくなり、背中を丸めた運転姿勢になりやすいです。
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バックレストに背中を付けて、見通しの良い状態までバックレストを起こしましょう。
骨盤とバックレストとの間に隙間はない状態ですから、バックレストにもたれると背筋を伸ばした姿勢を取ることができます。
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バックレストの頭の部分をヘッドレストと言い、この部分について説明します。
ヘッドレストの中央の高さに耳が来るように調整します。
ヘッドレストが高すぎると頭部はうつむきますし、低すぎると顎が上がった姿勢になります。
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座席の位置についてですが、アクセルやブレーキペダルをしっかり踏み込んだ位置でも膝が軽く曲がる位置に調整します。
この位置でハンドルを掴むと、肘は軽く曲がった姿勢を取ることができます。
座席が離れすぎてしまうと、肘や膝を伸ばしてハンドルやペダルを操作しなくてはならず、身体がリラックスできません。
この状態では、筋肉も過剰に働きますから、腰痛の原因になりやすいです。
以上が運転席に座る姿勢のチェックポイントでしたがいかがでしたでしょうか。
正しい運転姿勢で車を操作することで、余分な力を抜いて身体に負担をかけずに長時間の運転も可能になります。
では次に、腰椎椎間板ヘルニアやぎっくり腰を経験した方の正しい車の運転姿勢についてご紹介します。
腰椎椎間板ヘルニアと車の正しい運転姿勢について
腰椎椎間板ヘルニアの方は、腰を丸めた際に足の痺れや腰痛を感じやすい病気です。
腰を丸めることで、椎間板が後方の背中側に移動し、神経の通り道である脊柱管を圧迫しやすくなることが原因です。
腰椎椎間板ヘルニアの方が車の運転で気をつけなければならない点について説明します。
バックレストと骨盤との間に隙間が生じていませんか?
バックレストと骨盤との間に隙間が生じると、骨盤が後方に倒れ、腰が丸まった姿勢で運転することになります。
この点に気をつけて運転を開始するだけでも、腰痛や足の痺れを感じにくくなる方も多いでしょう。
座席位置はアクセルやブレーキペダルをしっかり踏み込んだ位置でも膝が軽く曲がる位置に正しく調整されていますか?
座席の位置が遠くなると、足や手を突っ張るようにハンドルやペダル操作を行うことです。
この状態では、バックレストから背中が離れやすく、姿勢を保つために全身の筋肉を過剰に使ってしまいがちです。
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また、手足を前方に伸ばす状態は、腰を丸める要因になりますので、椎間板ヘルニアを悪化させる可能性があります。
リラックスした運転姿勢が取れないことで、ヘルニアによる腰の痛みだけでなく、筋肉や関節にも負担をかけますので、正しい座席の位置を意識するようにしましょう。
最後に、長時間の運転することも腰椎椎間板ヘルニアを悪化させる要因になります。
腰椎椎間板ヘルニアは、腰のクッションである椎間板が変性することや、損傷することで発症します。
長時間の運転では、上半身の体重による負荷と、座面からの反発を受け続けますので、損傷した椎間板に圧が加わり続けます。
そのため、長時間の運転によって腰椎椎間板ヘルニアの方は、腰の痛みや足の痺れが出現しやすくなります。
長時間の運転を避け、腰の違和感が生じたら、一度休憩をとって歩いてみることや、姿勢を変えるようにしましょう。
ぎっくり腰と車の正しい運転姿勢について
ぎっくり腰は、急性腰痛症という診断名になります。
急性腰痛症は、骨や関節、筋肉などの組織に炎症が起きることで発症する腰の急激な痛みが特徴です。
ぎっくり腰の際には、腰を動かすことや座るだけでも腰が痛むことがあります。
ですから、発症して間もない時期には車の運転を避けるほうが懸命です。
例えば、ブレーキやアクセルを踏むことで腰に反動が加わりますし、少しの段差に乗り上げても腰に負担が生じます。
このことを踏まえても、腰の痛みが強い時期には運転はしないほうが良いでしょう。
ぎっくり腰の場合は、3週間程度経てば、腰の痛みが楽になり、少しずつ動けるようになる方が多いです。
腰の痛い時期は運転を控え、少しずつ車の運転を再開していくようにしましょう。
ですがどうしても運転しなくてはいけない時は、次のことに注意して運転してください。
ぎっくり腰でも運転しなければいけない場合の注意点
本来ぎっくり腰になってしまった際の運転はお勧めできません。
ですが、中にはどうしても運転しなければいけない事情をお持ちの方もいるかと思います。
ここでは、ぎっくり腰でも運転しなければいけない時の注意点についてご紹介します。
腰に負担がかからないよう背もたれにクッションなどを利用
長時間の運転を少しでも和らげるという意味で、背もたれにクッションを挟むという対応策があります。
クッションは腰に負担をかけさせないようにする効果を発揮しながらも、正しい姿勢に保ってくれる役割を果たしてくれます。
運転姿勢を取ると腰に負担がかかるという場合にはクッションを利用してみましょう。
高反発のマットを敷いて対策を
シートにマットを敷くことでも、腰への負担を軽減することができます。
その中でも高反発マットを選択したほうが、運転による揺れや振動を吸収して腰の痛みを響かせないようにできます。
長距離の運転にありがちな、お尻の痛みを和らげる効果もあります。
適度なストレッチをして腰の血行をよくしよう
ぎっくり腰でも運転しなければいけない際には、こまめに休憩をとりながらなるべく腰に負担をかけさせないことが重要になってきます。
運転をしていて腰の痛みが強くなってきたら、早めに車を駐車できるポイントへ移動していきましょう。
腰の痛みが強くなっている状態で運転をすると集中力が散漫してしまうので、最悪の事故を起こしてしまう前に休憩を取りましょう。