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新型コロナウイルス 継続すべき対策と第3波に向けた予防について
新型コロナウイルスが、東京・大阪・愛知・福岡や近隣の都道府県で感染の拡大が続いています。
皆さんも「3蜜を避ける」、「マスクの着用」、「うがい・手洗い」等の対策を取られていると思います。
それらに加え、新型コロナウイルスから身を守るためには、免疫力を高めることが有効とされています。
今回は、「今後も継続すべき対策」について、また東洋医学の観点から、「今後(第3波)に備えてどのような対策をする必要があるか」についてご紹介いたします。
今後も継続すべき新型コロナウイルス対策
新型コロナウイルスの感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染です。
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人と人との距離をとること(Social distancing; 社会的距離)
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外出時はマスクを着用する
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家の中でも咳エチケットを心がける
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さらに家やオフィスの換気を十分にする
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十分な睡眠などで自己の健康管理をしっかりする
等を守り、自己のみならず、他人への感染を回避するとともに、他人に感染させないように徹底することが必要です。
また、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話する等の一定の環境下であれば、咳やくしゃみ等の症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。
これらの状況を踏まえ、
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3つの密(密閉・密集・密接)の回避
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マスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒
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咳エチケット
等の対策で「感染しない」、「感染させない」努力が継続して必要となります。
次に「今後(第3波)に備えてどのような対策をする必要があるか」を東洋医学の観点からご紹介します。
東洋医学の観点から見た、新型コロナウイルス対策について
東洋医学と西洋医学は、視点や、病気に対するアプローチ方法が異なります。
西洋医学は、実証的かつ科学的な医学です。
薬や手術などで、体の悪い部分に直接アプローチして治療します。
すでに起きている症状や病気に対し、素早く治そうとするのが特徴です。
一方、東洋医学は、症状のある部分だけでなく、体全体のバランスを整えることで不調を治そうとします。
東洋医学は、本来人間が持っている生命力・自然治癒力(免疫力)を最大限に引き出し、原因を根本的に治していく治療法で、予防医学でもあります。
新型コロナウイルスに特効薬とワクチンがないのが今、自然治癒力(免疫力)を高める東洋医学のチカラを試してみてはいかがでしょうか。
自然治癒力(免疫力)を高める東洋医学
東洋医学は、漢方薬・養生・気功・整体・薬膳・鍼灸・インド医学のアーユルヴェーダなどを含んだ広い意味で使われます。
養生による新型コロナウイルス対策ついて
養生とは、生活の中において、病気にならないために何かの方法をやっておくこと、予防という考え方です。
身体を動かす習慣
まずは1日に10分程度の体操をするだけでもよいですから、運動の習慣をつけることが大切です。可能ならば、うっすらと汗をかく程度の時間、散歩ができるとよいでしょう。
食事の習慣
免疫機能を維持するためには、良質なタンパク賃、ビタミン、ミネラルが必要です。
脂肪や糖分ばかりが多くなりがちな洋食に比べて、和食は栄養バランスがよくおすすめです。
またビタミンDを含んだ食材をとることも大切です。
ビタミンDには、「免疫機能を調節する」働きがあり、体内に侵入したウイルスや細菌などに対して、過剰な免疫反応を抑制し、必要な免疫機能を促進する効果があり、感染症の発症・悪化の予防に効果が期待できます。
ビタミンDを多く含んでいる食材
サケ、マグロ、サバ、牛のレバー、バター、チーズ、卵黄、きのこ類など
ぐっすり眠る習慣
夜にきちんと眠れば、昼間はすっきり起きて動けるようになります。
昼は交感神経が、夜は副交感神経が優位に働くという自然な切り替えをするためにも、睡眠のリズムを確保することが重要です。
よく笑う習慣
笑うと副交感神経が優位に働きます。また、NK細胞という、免疫をつかさどる細胞が活性化されることが分かっています。
たとえ作り笑いでもそのような効果がみられます。
身体を温める習慣
体温が高いとリンパ球が増えて活性化し、免疫機能が高まります。
また、身体が温まると血管が拡張して副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなります。
入浴はぬるめのお湯でゆっくりと。40度くらいのお風呂に10分以上つかるとよいでしょう。シャワーだけでは身体が温まらず、交感神経が刺激されるため、あまりリラックスできません。
リラックスできる時間をつくる習慣
仕事が忙しく、いつも帰りが遅い人は、なかなかゆったりとした時間がもてません。
さらに、多忙はストレスから暴飲暴食を招きやすいものです。
仕事を早めに切り上げ、30分だけでも早く帰れるようにしてみましょう。
太陽光を浴びる
太陽光には、自然免疫細胞を高めるビタミンDの生成と獲得免疫細胞T細胞の活性化する効果があります。
太陽光に含まれる紫外線と青色光が免疫システムの要である獲得免疫細胞T細胞を活発化させる効果があると言われています。
また獲得免疫をサポートするとともに、自然免疫を高めるビタミンDも、1日20分程度、日光に当たることで、体内に生成されることは知られています。
つまり、太陽光も免疫力を高めるということになります。
漢方薬による新型コロナウイルス対策ついて
中国では新型コロナウイルスの治療に、幅広く漢方薬を取り入れて対策をしているようです。その結果一定の効果を上げています。
金花清感(きんかせいかん)顆粒
主な効果
熱と解毒を取り除きます。喉の痛み、鼻づまり、鼻水、喉の渇き、咳や痰を伴う咳に使用されます。 インフルエンザA H1N1に起因する上記の症状を含むすべての種類のインフルエンザに適用されます。
構成生薬
金銀花、石膏、麻黄、杏仁、黄金、連翹、貝母、知母、牛蒡子、青蒿、薄荷、甘草
連花清瘟(れんかせいおん)カプセル
主な効果
「清瘟解毒、宣肺瀉熱」の効果を持ち、感染性の発熱およびそれに伴う症状と、肺の症状(咳・呼吸困難など)を改善します。
構成生薬
麻黄、杏仁、甘草、石膏、連翹、金銀花、板藍根、貫衆、魚腥草、藿香、大黄、紅景天、薄荷
清肺排毒湯(せいはいはいどくとう)
主な効果
喫煙などによりダメージを受けた肺や気道の血流に働き、気道組織の潤滑・再生を促す、慢性的な呼吸器疾患や粘り気の強い痰が切りにくい場合に用いられます。
構成生薬
麻黄 、炙甘草 、杏仁 、生石膏 (先煎)、 桂枝、澤瀉 、猪苓 、白術 、茯苓 、柴胡 、黄芩 、姜半夏 、生姜 、紫菀 、冬花 、射干 、細辛 、 山薬 、枳実 、陳皮 、藿香
金花清感、連花清瘟、清肺排毒湯は残念ながら、日本で処方することができません。
ですが、日本の医療用漢方製剤に置き換えることにより、同等程度の効果をえることは可能だそうです。
鍼灸による新型コロナウイルス対策ついて
鍼灸治療といえば「腰痛や肩こり、頭痛に効く」というイメージにとどまる方が多いのではないでしょうか。
鍼灸治療は、人間に本来備わっている自然治癒力を最大限に高め、「病気になった時は」もちろんのこと「病気にならない健康的な生活」や「病気の予防」を主な目的とした治療法です。
痛みをほとんど感じることのない、髪の毛程度の細さの鍼や体の中に鍼は刺し入れず、皮膚表面から摩擦や押圧などして、体の調子を整える鍉鍼(ていしん)、体に温熱刺激を与える灸で身体の特定の経穴(ツボ)に刺激し治療します。
最近では1997年にアメリカの国立衛生研究所(NIH)が、2002年には世界保健機構(WHO)が有効性を認めたことで世界の注目が集まっています。
また日本でも、西洋医学だけで対処できない現代のさまざまな病気に対して、鍼灸治療を取り入れた医療が進められています。
鍼灸による免疫力活性化作用
4鍼灸治療の免疫力の活性化作用について
免疫に関係している体内の細胞を増やす効果のある白血球を増やすことで、生体防御機能が高め、体全体の免疫機能を活性化させる効果があり、また脳内の視床下部というホルモンの分泌に大きく関与している部分に作用することにより、免疫が上がると考えられています。
呼吸が苦しい時に楽にするツボ 肺兪(はいゆ)
肺兪(はいゆ)というツボは、肩甲骨と背骨の中間にあり、肩甲骨の真ん中の高さにあります。
ツボの名前に「肺」とあるくらいですから、咳がひどい時、喘息で息苦しい時など、肺の調子が悪くなると硬くなります。
そのような時は、使い捨てカイロを「肺兪」のあたりに貼ってみて下さい。
じんわりと背中から胸へ、温もりが伝わるのがわかると思います。「肺兪」を温めるだけで、呼吸はいくぶん楽になります。
ツボの位置
背骨と肩甲骨の間2分の1、肩甲骨の高さ2分の1のところ。
ポイント
使い捨てカイロで温めると、胸まで温まり、呼吸が楽になります。
インド医学アーユルヴェーダによる新型コロナウイルス対策ついて
アーユルヴェーダは、5000年以上前にインド・スリランカで生まれた世界最古の伝統医学です。
中医学や西洋医学も、アーユルヴェーダから発展したと言われています。
アーユルヴェーダは、先代から受け継がれた「生きる知恵」とも言われ、予防医学や長寿だけでなく、心身の調和がとれた幸せな人生を目的としています。
日本で出来る新型コロナウイルス予防策「トリカトゥ」
トリカトゥ(トリカツ)は、世界3大伝統医療・アーユルヴェーダのホームレメディ、キッチンファーマシーの一つで、家庭の常備薬・常備スパイスとして、また、治療院においては、薬の原料や食材、調味料として大活躍している知る人ぞ知るスパイスミックスパウダーです。
Trikatu(トリカトゥ・トリカツ)とは、サンスクリット語で「3種の香辛料」を意味し、「黒胡椒(ブラックペッパー)」「長胡椒(ロングペッパー・ヒハツ)」「生姜(ジンジャー)」を同量粉砕しMIXしたパウダーが「トリカトゥ(トリカツ)」です。
アーユルヴェーダ治療では、主に消化力が落ちていることで生じる不調、例えば、カラダが冷える、カラダが重い、疲れやすい、元気が出ない、胃腸の調子が悪い、便秘気味、むくむ、風邪をひきやすい、花粉症などアレルギー症状がある方には、必ずトリカトゥ(トリカツ)が処方されます。
アーユルヴェーダの本場、スリランカの治療院においても「トリカトゥ(トリカツ)」は基本の薬です。単体ではなく、一人一人の体質や体調に合わせて他のハーブやスパイスをブレンドした液体の飲み薬、または粉薬や丸薬、もしくは、野菜や果汁とブレンドされてジュースやスープとして処方されます。
トリカトゥ(トリカツ)の飲み方とその味
基本的には白湯に溶かして飲むトリカトゥティー(トリカツ茶)がオススメです。
トリカトゥティー(トリカツ茶)の味は、胡椒と生姜のパウダーなので辛味のあるかなり刺激的な味ですが、意外に飲めてしまうのは体が求めているからなのでしょうか、、苦手な方は、他の健康茶に溶かして飲むか、黒糖やハチミツを加えて飲むことをオススメします。※尚、蜂蜜は非加熱のものが押オススメで混ざる際の温度も人肌くらい迄冷めてから入れてください。
トリカトゥ(トリカツ)はスパイスミックス〜胡椒と生姜のパウダーですので、料理の調味料として使うのもオススメです。
トリカトゥ(トリカツ)の作り方
トリカトゥ(トリカツ)は3種の原料さえそろえば家庭でも作れます。
原 料
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黒コショウ(ブラックペッパー)パウダー
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長コショウ(ロングペッパー/ピッパリ/和名:ヒハツ)パウダー ※長コショウが手に入らない場合は山椒で代用可
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生姜(ジンジャー)パウダー
作り方
上記3種のパウダーを1:1:1(同量ずつ)混ぜる
ポイントは原料の質です。原料の質でトリカトゥ(トリカツ)の味はもちろん、その効果効能が変わってきます。
また、できればパウダーでないものを購入し必要な分をスパイスミルなどでパウダーにするのが望ましいです。
まとめ
今回は、東洋医学の観点から新型コロナウイルスの対策についてご紹介しました。
感染予防の対策としては、3密を避け、不要不急な外出を控え、かつ1人1人の手洗いと咳エチケットの実施がとても重要になります。
今回ご紹介した東洋医学のチカラを生活に取り入れ、一人一人が感染予防の意識を持ち、「うつらない」「うつさない」ための対策を講じていきましょう。