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疲れ目やかすみ目の予防と対策・眼精疲労について 深部にアプローチする鍼灸の効果

目の疲れやかすみ目の予防と対策

 

  • 長時間のパソコン作業

  • 手先の細かな作業

  • メガネやコンタクトレンズの度が合っていない

  • 老眼(老視)など

 

目に負担をかけ過ぎると、目の中の細胞や筋肉が疲れてしまいます。

 

お仕事の内容や加齢など、要因は様々ですが、疲れ目やかすみ目で悩む人は年々増えています。

 

20~50代の会社員に、疲れ目やかすみ目を自覚しているかを質問したところ、

「普段、目の疲れを感じることがある」人は87%で、約9割という結果となっています。

 

特にソフトコンタクトレンズを利用している人の中では、95%が「普段、目の疲れを感じることがある」と回答しており、より目の疲れを感じやすいようです。

 

また「目の疲れとストレス」について質問したところ、

  • 「目の疲れをストレスに感じたことがある人は」79%

  • 「目の疲れによって、仕事の集中力が落ちたことがある人は」66%

 

となっており、

 

特に気になるデータとしては、「目の疲れによって、仕事でミスをしたことがある人は」27%と約3人に1人となっています。

 

単なる疲れ目だと、適切な睡眠をとることで目のかすみなどのトラブルは解消されますが、睡眠をとっても症状が改善しない場合は、さらに悪化した眼精疲労かもしれません。

 

今回は、眼精疲労とは何か、疲れ目やかすみ目の予防方法や対処方法についてご紹介します。

 

 

 

眼精疲労の種類について

 

疲れ目が進行すると眼精疲労になってしまいます。

眼精疲労にも次のような様々な種類があります。

 

 

調節性眼精疲労

 

目がかすむ、焦点が合わなくなる、物が二重に見えるなどの症状が特徴です。

これはピント調節機能が低下することで起こる症状です。

 

調節性眼精疲労のほとんどは老眼ですが、最近では年代に関係なくスマホを見続けることで起こるスマホ老眼が多くなっています。

 

その他にも、簡易検査のみで度数が強すぎる眼鏡やコンタクトを用いている場合も調節性眼精疲労になることもあります。

 

 

眼筋性眼精疲労

 

目の周りの筋肉の緊張が原因で、ジーンと痛くなるのが特徴です。

パソコン作業を長時間にわたりおこなう人に多い症状です。

 

斜視や乱視などがあると、よけいに眼筋性眼精疲労を起こしやすくなります。

 

 

神経性眼精疲労

 

主に片眼の目の奥がズキン、ズキンと痛みます。

目の奥には、眼動脈や視神経、三又神経などが走行しているために、眼精疲労から起こる神経の痛みです。

 

 

症候性眼精疲労

 

病気が原因で起こる目のトラブルです。

ドライアイ、円錐角膜、白内障、緑内障、ぶどう膜炎、黄斑変性症、網膜症などや、膠原病や甲状腺の病気でも目に炎症が起ります。

 

眼精疲労のケアと共に、根本的な病気の治療が必要となります。

 

 

精神性眼精疲労

 

精神的なストレスから起こる眼精疲労です。

光をまぶしく感じたり、焦点が合わないなどの症状が特徴です。

 

 

次に眼精疲労になってしまう前に、今すぐできる予防と対処方法についてご紹介します。

 

 

 

目の疲れやかすみ目の予防と対処法

 

「目が疲れたな」と感じたときは、疲れを蓄積させないように、早めに正しいケアをすることが大切です。

 

 

目の疲れを感じたら、今すぐできる予防と対処法(パソコン)

 

目の疲れパソコン姿勢

 

①パソコンと適切な距離を保つ

パソコンと適切な距離を保つことで、目の疲れを抑えられます。

顔とモニターまでの距離が約50~70cmが理想です。

 

 

②パソコンやスマホの使用時間

1時間ごとに約10分の休憩をとることが大切です。

 

 

③モニターの明るさを調整する

明るすぎたり暗すぎたりするモニターは疲れ目の原因です。

丁度いい明るさに調節しましょう。

 

 

 

目の疲れを感じたら、今すぐできる予防と対処法(ツボ押し5選)

 

疲れ目の回復には、休憩時間に簡単にできるツボ押しがおすすめです。

まずは目のツボで目の疲れをほぐし、さらに余裕があれば疲れ目につながる肩こりをほぐすツボを刺激しましょう。

 

睛明(せいめい)

 

清明

 

ツボの位置

目頭の内側やや上方のくぼんだ部分。

 

ツボの押し方

目を閉じ、右手の親指と人差し指で、「睛明」をつまむようにします。

ゆっくり円を描くように押しながら、ぎゅっと目を閉じます。 眼球(目玉)を避けながら、やや内側を上向けに押しても効果的です。これを1 分間ほど続けます。

 

 

魚腰(ぎょよう)、攅竹(さんちく)、太陽(たいよう)

 

魚腰(ぎょよう)、攅竹(さんちく)、太陽(たいよう)

 

ツボの位置

  • 魚腰(ぎょよう):眉毛の真ん中あたり

  • 攅竹(さんちく):眉頭のくぼんだ部分

  • 太陽(たいよう):眉尻と目尻の中間地点から親指の横幅くらい外側のくぼんだ部分

 

ツボの押し方

両手の人差し指・中指・薬指で3つのツボ「太陽(人差し指)」「魚腰(中指)」「攅竹(薬指)」を同時に押さえます。 1分間ほどやさしく圧迫してください。人差し指をできるだけ垂直方向に押さえるのがポイントです。

 

 

風池(ふうち)

 

風池目の疲れ

 

ツボの位置

後ろ髪生え際から上1寸(親指の横幅一本分)後頭骨の下、胸鎖乳突筋と僧帽筋の間で、乳様突起の後のくぼみにあります。

 

ツボの押し方

両手を組んで、両側の親指を両側の「風池」に当てて、体の上半身を椅子の背もたれへ倒し、頭の重さを使って、親指で風池穴を押していきます。

 

 

目の疲れが蓄積し進行している場合は、目薬やマッサージでは効果がない場合があります。

 

次に、目の疲労の深部にアプローチする鍼灸治療についてご紹介します。

 

 

疲れ目やかすみ目、眼精疲労に効果的な鍼灸治療について

 

目の疲れ鍼灸治療

 

目の周りのツボに鍼治療を行う「疲れ目、眼精疲労の鍼治療」が注目されています。

 

目の周囲には眼輪筋や脳神経へとつながる眼神経の束が精密に張り巡らされ、経穴(ツボ)が集中しています。

 

鍼灸の施術は、その奥に埋もれている硬結(炎症や腫れ、筋肉のこり)を鍼で刺激することで、血液やリンパの流れがよくなります。

その結果、筋肉の緊張が緩和し、人間が本来持っている自己治癒力を高まることで、眼精疲労はもちろんのこと疲れ目や頭痛、目の充血、頭痛、肩こりなどにも効果を発揮します。

 

 

 

まとめ

 

現代人に多いパソコンやスマートホンによる疲れ目やかすみ目が進行すると、日常生活にも支障をきたすほどの眼精疲労になってしまいます。

 

目の疲れと眼精疲労は混同されがちですが、朝起きても目の疲れが残っている場合、眼精疲労を発症している可能性があります。

 

普段から目が疲れるという方はなるべく目を休め、目のマッサージやまぶたを温めるなどして、眼精疲労になりにくい状態を保ちましょう。

もし眼精疲労の疑いがある場合には、速やかに専門家に相談しましょう。

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