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思春期ニキビ、大人ニキビの原因とアーユルヴェーダでのニキビ対処方法
肌荒れやニキビは年齢やニキビができる場所によって、原因が異なります。
大まかには10~20代前半までの思春期の時期か、思春期を過ぎているかで傾向が分かれます。思春期はTゾーンといわれる、おでこや眉間、鼻などにニキビができやすく、思春期をこえると、Uゾーンと言われる頬やあご、フェイスラインにニキビができやすい傾向にあります。
Tゾーンのニキビの原因は、毛穴の奥には「皮脂腺」と呼ばれる、皮ふの表面の保護やうるおいなどを 保つために「皮脂」を分泌する腺があります。通常は、皮脂腺から皮脂が分泌されると毛穴にたまり、皮膚の表面に出ていき潤いができます。
ところが思春期には、性ホルモンの影響で、皮脂腺から皮脂が過剰に分泌され、毛穴が詰まり、毛穴が詰まった状態が続くと、「ニキビの原因菌(アクネ菌)」が そこで増え、炎症が起きてニキビとなってしまいます。これを思春期ニキビと言います。
Uゾーンのニキビの原因は、ストレスや睡眠不足等によってホルモンのバランスが乱れ、その影響で表皮の新陳代謝(ターンオーバー)のリズムが崩れ、ぶ厚くなった角質層がうまくはがれずに、毛穴をふさいでしまうことが最も大きな原因です。これを大人ニキビと言います。
思春期ニキビや大人ニキビで肌の調子が悪いと、勉強も仕事のやる気もなくなりますよね。お肌の調子は日々の生活習慣が大きく影響しています。インド医学のアーユルヴェーダで、美肌を手に入れませんか。
アーユルヴェーダから学ぶニキビの原因とは
アーユルヴェーダでは、ピッタやカパの乱れが原因でニキビや肌荒れを誘発すると考えています。
ピッタの乱れによるニキビ
肉や魚、塩分の多い食事、辛い食品を食べすぎにより、熱が体に籠りアーマ(毒素)が蓄積され、赤く炎症が起きたニキビとなって現れます。
カパの乱れによるニキビ
ストレスや偏食、運動不足で、身体の中に余分な水や未消化物が溜まることで、アーマ(毒素)が蓄積され、白く脂っぽいニキビとなって現れます。
それぞれの原因やニキビの種類により対処法も異なります。次にアーユルヴェーダからみたニキビの対処方法をご紹介します。
アーユルヴェーダから学ぶニキビの対処方法
ピッタの乱れによる赤く炎症下ニキビの対処方法
①酸味、塩味、辛味、刺激物を避ける
酸味、塩味、辛味は食べすぎると身体を熱くしすぎ、炎症を引き起こします。
そのため、膿んでいたり、赤く痛みがあるニキビが出来ている時は、これらの味を避けましょう。またアルコールも刺激となるので極力避けましょう。
②油っこいものを控える
揚げ物や油が多いメニューはより炎症を促します。肉類も油の多い牛肉や豚肉は避けましょう。茹でる、蒸す、煮るなどの油をあまり使わない低温調理方法で、消化の良いものをとるようにしましょう。
カパの乱れによる白く脂っぽいニキビの対処方法
①腹八分に抑える食事
食べすぎは消化に負担がかかり、毒素(アーマ)を作ってしまいます。
お腹が空いてから、腹八分というのはシンプルながら美肌には効果的です。
もしくは、夜だけ抜くプチ断食をしてたまには胃腸を休めてあげるのも大事です。
②腸内環境を整える
肌は内臓の鏡。腸内環境が整っている人で美肌の方が多いのは事実です。
ヨーグルトの乳酸菌や発酵食品などで善玉菌をとるのも手ですが、腸内で善玉菌のエサとなるものを多く摂取することも非常に有効です。
善玉菌のエサとなる食物繊維が豊富な野菜や海藻類などを普段から積極的に摂るようにしましょう。また冷たいもの、レトルトやスナック菓子などの食ベすぎもカパを増大させるので、要注意です。
③リラックスする時間を作る
ストレスを抱えていると、ニキビができやすくなるのも事実です
一日ほんの数分でもいいので、心からリラックスできる瞬間を意識的に持つのは有効です。瞑想や深呼吸などの習慣もとてもおすすめです。
ニキビの炎症を抑えるスキンケアについて
①ローズウォーターを使ったニキビの改善法
赤みを帯びた炎症系のニキビには、過剰な熱をとり炎症を鎮めてくれるスキンケアが有効です。そこで、おすすめなのは、ローズウォーターでのケアです。ローズは過剰な熱を鎮めてくれるので炎症を抑えることが出来、また、殺菌効果もあるので、出来てしまったニキビでも予防という観点でも有効です。ニキビがひどい時はコットンにたっぷりのローズウォーターをしみ込ませて、数分パックするのも効果的です。
②ターメリックとギーを使ったニキビ改善法
ほんの少しのターメリックパウダーをギーと混ぜ、ニキビの箇所に少量塗布します。
ターメリックは皮膚の殺菌と炎症を抑える効果があるので、ニキビ以外にも擦り傷や切り傷、軽いやけどに直接塗ると効果があります。
まとめ
ニキビの原因や対処方法は、食事や生活習慣と密接に関係しています。日々どんな食事をして、どこにニキビができたのか、ニキビの状態などを把握して、生活習慣やリズムを改善し、美肌を手に入れましょう。