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オイルマッサージ、ショウガ湯で顔のむくみを解消 アーユルヴェーダ
朝起きたら、顔がパンパンにむくんでいる…そんな時は、気持ちが凹んでしまいますよね。
お化粧ノリが悪いので、朝の支度も時間がかかってしまいます。東洋医学の一種であるアーユルヴェーダ(インドの伝統医学)を生活習慣に取り入れ、顔のむくみを解消しましょう。
顔のむくみの原因について
顔のむくみの原因は、血行不良や代謝の低下です。
ですので、身体のこりや、疲れが溜まっているときに出やすくなります。他にも水分不足で、血流が悪くなっていることもあります。顔がむくむと水分を控えがちですが、温かい飲み物でしっかり水分も補給しましょう。
逆に塩分の取りすぎは要注意です。塩分は身体の中に水分を取り込みますので、味付けが濃いものは控えましょう。
他にもシャワーだけで身体の冷えやすい生活習慣や、枕が高くて合っていない、冷たい食べ物を好むなどの生活習慣もNGです。
アーユルヴェーダからみた顔のむくみ
アーユルヴェーダではむくみは「カパ」エネルギーの乱れと言われています。
カパは、身体の中にある3つのエネルギーのひとつで、安定や結合の役割を持ちます。忍耐強い性格の方は、このカパが強く出るタイプで、身体の中に水や脂肪を溜めやすい傾向があります。
カパが乱れると、太りやすい、鼻炎などの呼吸器障害、だるさが出てきてしまいます。
また肩甲骨のコリが、筋肉が固まって顔のむくみにつながることがあります。
この季節は、「寝過ぎ」、「食べすぎ」、「運動不足」になりがちです。思い当たる方は、アーユルヴェーダで生活を見直してみましょう。
顔のむくみ対処法
アーユルヴェーダでは、食事とライフバランスを整えて対応します。
朝起きて顔がパンパンになっている時は、顔マッサージが効果的です。
顔マッサージを⾏うと、リンパの流れがよくなり、⽼廃物の排出、リラックス効果が期待できます。
ただマッサージするだけでもよいのですが、おすすめなのはオイルマッサージです。体質や体調に応じてオイルを選び、マッサージしたい部位に塗り、体をほぐします。オイルに含まれたビタミンなどの有効成分が、肌に浸透してさらなる効果を引き出します。
オイルマッサージの基本は?
まずはオイル選びから始まります。その理由はオイルが経⽪から吸収されて真⽪層の⾎管やリンパ管にまで⼊っていくからです。そのとき、良質なオイルなら、⾎中コレステロールや中性脂肪を下げる効果なども期待できます。
さらにマッサージによって体内のアーマ(毒素・未消化物)を排泄していく働きがあります。マッサージは体内物質を刺激しタンパク質の合成を呼び覚ましさまざまな種類の糖をブドウ糖に変え、酸素を作り出していき体内におくり届けていくからと考えれるのが理由です。結果として神経、内分泌系、⾎液循環、リンパ系などの働きが向上し、デトックスの効果が期待できます。
オイルの選び方
オイルは、肌から食べる、薬です。
オイル選びで、アーユルヴェーダマッサージの効果は、大きく左右されます。
オイルマッサージをはじめる前に、⼀般的な、「ごまサラダ油」を使ったマッサージオイルの作り⽅を紹介します。
「ごまサラダ油」の約50%は油分で、その主成分は体の組織が正常に機能するうえで欠かせないノール酸と悪玉コレステロールを下げるオレイン酸が豊富に含まれています。
また透明な「ごまサラダ油」をキュアリング(あたためる)して作ったオイルは、粘性が適切になり、⽪膚が消化しやすくなるといわれています。
マッサージオイルの作り方
ごま油には、料理で使われる茶⾊の「焙煎ごま油」と、⽣のごまをしぼって作る「ごまサラダ油」の2種類があります。
マッサージで使うのは「ごまサラダ油」で、透明でにおいもありません。
⽇本では、⽵本油脂から販売されている「太⽩胡⿇油」、かどや製油から販売されている「純⽩ごま油」の2つがマッサージオイルに適しています。
マッサージ用のオイルは「キュアリング(加熱)」することで、⽪膚に浸透されやすくなり、不純物もとばされます。
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太⽩胡⿇油」または「純⽩ごま油」1ビン(500ml)を鍋に⼊れ、弱⽕であたためます。
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温度計で静かにかき混ぜながら、105〜110℃になったところで⽕を消します。
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そのまま20〜30分冷まし、あら熱がとれたら、ビンや密閉容器に⼊れます。冷暗所に移して保存しましょう。
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使⽤するぶんのオイルを湯せんで40〜50℃ほどの温度にあたためます。
※簡易とはいえ電⼦レンジでの加熱はおすすめできません。
湯せんが⾯倒な⽅は、⼿のひらにオイルを乗せて⼗分にあたためるようにして使ってみてください。
オイルマッサージの方法
顔のオイルマッサージをすることで、顔の血行が良くなり、お肌もふっくらハリが出ます。
手順①:おでこからこめかみまで5回
眉頭に両中指を置いて3指を使い、おでこをこめかみまでぐるっと回るようにマッサージします。
最後に左右のこめかみを円を描くように揉む。
手順②:目の周りをグルッと5回
3指で目尻から鼻の付け根を通ってまたまた目尻へと円を描くようにマッサージ。
指の腹を滑らせるようにやさしい力で。最後に左右のこめかみを円を描くように揉む。
手順③:鼻の横から口元まで5回
鼻筋からほうれい線に沿って口元の両脇までなで下ろす。
中指の腹を使ってやさしく。
手順④:頬の下から耳下まで5回
頬の下から耳下まで頬骨に沿ってやさしくマッサージ。さらにその少し下も耳下まで。
耳下にあるリンパ節に流し込むように。
手順⑤:顎の下から耳下まで5回
3本の指で顎から耳の手前までやさしく滑らせるように流していく。
左右とも5回ずつ
※ベタつきが気になる場合は、お湯に浸して絞ったタオルや蒸しタオルなどで 余分な油分を優しく拭き取って下さい。
やり方は素手でおでこを両手で中心から外側へ、頬骨の中央から外側へ、頬も顎の中心から外側へ、老廃物を流すように優しくさすります。
最後に耳の後ろをツボ押ししてから、デコルテに向かって手でさすります。これだけでも、老廃物がリンパに流れ込み、顔がスッキリとなります。
肩甲骨の運動で顔のむくみを改善
手を背中側で組んで、肩甲骨を上下に動かしていきましょう。
他にも片方の肘を頭の後ろに回して下に伸ばす方法や、肩を回してほぐすなど、自分にあったやり方を探してみてくださいね。
体が温まるとほぐれやすいので、お風呂を出た後が効果的です。
飲み物は、ショウガ湯がおすすめ
アーユルヴェーダでショウガは「偉大な薬」と位置付けられており、また漢方薬のおよそ半分の種類に含まれているとも言われています。
ショウガ湯の作り方
材料(1人分)
・しょうがスライス・・・2切れ
・はちみつやオリゴ糖・・・小さじ1
・湯・・・150ml
作り方
①しょうがスライスは細かく刻む。
②コップに①、はちみつやオリゴ糖を加えて湯を注ぎ、よく混ぜる。
※片栗粉などでとろみをつけてくず湯のようにすればより温まります。
※甘味はお好みで。はちみつやオリゴ糖の他にゆず茶のようなお好みのジャム状のものを加えてもOK。
まとめ
この季節はカパが増えやすくなります。
普段から代謝を落とさない工夫をしながら、オイルマッサージを加えて、顔のむくみとおさらばしましょう。