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東洋医学から学ぶ 山芋ぽかぽか生姜鍋 ストレス・喫煙で弱った肺の元気を取り戻す
少し動いただけなのに、息切れがする…。そんな症状が出てくると、不安な気持ちになりますね。息切れの原因は色々ありますが、肺が弱っていることも。東洋医学で日頃から、肺をサポートできる薬膳をご紹介します。
息切れの原因
息切れは、呼吸が苦しく感じる症状のことです。
ハアハアといった状態が、動いた時や休んでいるときにも続き、症状がひどいときには、寝ている間にも苦しくなることも・・・。
原因は様々で、過労やストレス過剰から自律神経が乱れて呼吸が浅くなり肺に十分な酸素が送られていない、また肺疾患や心臓の病気、血液の疾患が関わっていることも考えられます。
息切れの原因によって対処方法も違ってきますが、慢性的な息切れの場合には、肺の動きを元気にすることで改善することも可能です。
息切れの主な原因
〇生活習慣が起因して起こる息切れ
・過労やストレス
自律神経が乱れ呼吸が浅くなりがちです。すると十分な酸素が肺に届かず息切れが起きやすくなります。
・慢性的な運動不足
心臓が血液を送り出す力が弱まり、息切れを起こしてしまいます。
・肥満
心臓に負担がかかり、息切れを引き起こすことがあります。
・喫煙
慢性閉塞性肺疾患(COPD)には鍼灸治療が効果的です。
〇病気による息切れ
・呼吸器
慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、過換気(呼吸)症候群などが疑われます。
・循環器
心不全、狭心症、心筋梗塞、不整脈が、脳の血管障害では、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血などの疾患が考えられます。
肺の元気を取り戻し息切れを改善する簡単薬膳レシピ
息切れ肺の元気を取り戻す食材
肺を元気にする食材は、辛味のあるものと言われています。キンカンやシソ、ショウガ、ニンニク、ネギ、山椒、ワサビ、ニラ、らっきょ、コショウなどスパイシーなものが多いです。野菜では白い食材が肺の働きを活発にすると言われており、白菜、ゆり根、もやし、里芋、山芋、梨などが効果的です。
これらの食材を使った薬膳を日々の食事に取り入れて肺を元気にすると、息切れも改善できます。
息切れ肺の元気を取り戻す薬膳レシピ「山芋ぽかぽか生姜鍋」
準備するもの(2人前)
・豚バラ薄切り肉 200g
・長ねぎ 1本
・うす揚げ 1枚
・山芋 1/3本
・しめじ 1袋
・ニラ 1束
・えのき 1/2袋
・生姜鍋の素(市販)
【薬味】
山椒粉適量
柚子胡椒適量
薬膳の作り方
1)豚バラ薄切り肉は食べやすい大きさに、ニラはざく切り、長ねぎは薄めの斜め切りに、うす揚げは6等分に切る。山芋は皮をむいてすりおろす。
2)しめじ、えのきは食べやすい大きさにほぐす。
3)鍋に生姜鍋の素入れて火にかけ、長ねぎ・ニラ・しめじ・えのき・うす揚げを加えフタをして煮る。
4)具材に火が通ったら、山芋を流し入れ、数分煮立たせる。
ポイント
山芋は、生で食べられる世界でも珍しい芋で。消化酵素のジアスターゼ(アミラーゼ)を含んでおり、でんぷんの一部が分解されるので、胃にもたれないのが特徴です。
山芋は火が通りやすいので、あまり煮込み過ぎない様にしてください。
まとめ
肺に良いとされる辛味のある食材(今回は山椒を使いました)、は、香辛料や薬味が多いですね。
普段の食事にプラスして、摂取できそうなものばかり。ぜひ試してみてくださいね。