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東洋医学から学ぶ 便秘や下痢はヨガで解消
現代人の多くが便秘や下痢などの腸のトラブルで悩んでおり、女性は運動不足やダイエットなどからくる便秘に悩み、男性はストレスなどが原因の過敏性大腸炎などの下痢で悩む人が多いようです。
便秘と下痢は真逆の症状ですが、どちらも腸内環境を整えることで、お腹の不快な症状が改善されます。
簡単なヨガで「快腸」効果を得ましょう。
便秘と下痢はなぜ起こる?
便秘は水分不足や野菜不足のほか、運動不足からくる腹筋や横隔膜の筋力の低下が考えられます。
下痢は、ストレスや緊張によるものや食あたりや食中毒によるものが多いようです。
便秘が慢性化すると、頭痛や肩こりなどの症状が日常的に続くようになります。
下痢は、体の防御反応なので薬に頼ることも大切ですが、メンタル面を整えることも大事です。
便秘と下痢を繰り返す場合は、重い病気が隠れている場合もあるので病院を受診しましょう。
・自分の便秘のタイプを知ろう!
便を観察することで便秘のタイプがわかります。
例えばウサギの便のようなコロコロ便は、精神的なストレスがたまっている場合が多いようです。
ヨガや水泳、ウォーキングなどで体を動かしたり、カラオケなどで思いっきり声を出したり、スーパー銭湯で汗を流すなど、自分のできる範囲でストレスの解消をはかりましょう。
①直腸性便秘
肛門に近い直腸の便を感知する働きが低下し、ヒョロヒョロした便が少量しか出ずいつも残便感があります。
②弛緩性便秘
運動不足などで腹筋力が弱り大腸の動きが鈍くなり、便を押し出す力が弱くなり、おなかが張って苦しくなってもなかなか便が出ません。
③けいれん性便秘
ストレスにより腸がけいれんすることによって、硬いコロコロ便しか出ず、便秘と下痢をくり返すこともあります。
腸のトラブルに効く簡単なヨガ
・ガス抜きのポーズ
①あおむけに寝て、両ひざを抱えます。
②息を吐きながら両腕でひざを胸に引き寄せて上体を起こし、太ももを下腹に押しつけ、お尻を持ち上げます。おならが出ることもありますが、出なくてもお腹が圧迫され自然にガスが抜けます。
・橋のポーズ
①あおむけに寝て、腰の幅くらいに両足を開き、両ひざを曲げ、手の平を床につけます。
②ゆっくり息を吐きながら、背中の上部は床につけたまま、お尻、腰の順に床から離し、しばらくキープします。
③ 息を吐きながら、お尻、腰の順にゆっくり戻します。
・上向き犬のポーズ
①うつ伏せに寝て、脚は腰幅に開き足の甲を床の上に付けます。両手は胸の横に肘を曲げて指を広げて置きます。
②息を吸いながら両腕を真っ直ぐに伸ばして上体を反るように持ち上げ、足の甲でマットを押すようにして太ももを床から数センチ離す。頭と目線をやや上に向けます。
③5呼吸ほどポーズをキープして、ゆっくりと元に戻ります。
・ねじりの三角のポーズ
①両脚を前後に大きく開いて、後ろに置いた足先を斜め45度程度内側に向けます。
②前に出した脚(ここでは右脚)のつま先を膝と同じ方向に向け、手を広げながら上体を右にツイストします。
③広げた手と脚が平行になる感じです。このとき、顔・目線もしっかりと右を向きます。
④そのまま息を吐きながら上体を左に倒します。左手は足首または脛(すね)に添えます。はじめは無理せずに倒せるところまででOKです。
⑤両腕が一直線になるように右手を上に伸ばしましょう。
⑥このまま5呼吸ほどキープして元に戻り、反対側も同様にします。
腸のトラブルはヨガと日本古来の発酵食品で解消できる!
私たちの腸管内には600兆個もの微生物が共生しており、消化吸収の補助、免疫力の向上、ホルモンの調整、解毒といったものから、認知、学習、情緒、感情腸内細菌には数えきれないほどの働きがあります。
脳と腸は密接に関係しており、腸の調子がよければ頭脳も明晰になれます。
・腸の調子をよくする発酵食品
日本古来の発酵食品には、納豆、醤油、味噌、酢、かつお節、ぬか漬けなどがあります。
近年腸トラブルで悩む人が増えたのは、食生活の欧米化が一因とも言われています。
3食のうち1食でも発酵食品を用いた食事を摂るようにすると、腸内環境が整います。
発酵食品は、カビや酵母などの微生物の働きを利用したものですが、これらの食品を毎日摂取することで有益な微生物が繁殖し、体の免疫力を高める働きをします。
日本人の腸は長いため、欧米食よりも昔ながらの日本食が適しているのです。
・快便力に効く薬
どうしても腸トラブルが改善できない場合は、専門の機関で診察を受け、適切な薬を用いることも必要です。
便秘の苦しさや下痢の辛さを解消するために薬を用いるときは、体に優しい漢方薬などの純植物性のものを選ぶようにしましょう。
また、硫酸マグネシウムを用いて大腸を大掃除する方法もあります。
マグネシウムには活性酸素などの有害物を除去する働きがあり、粉末タイプとドリンク剤タイプがあります。
いずれも薬局で薬剤師さんに相談し手から用いるようにしましょう。
まとめ
仕事や子育て真っただ中で時間に追われる世代は、便意を感じてもつい我慢をしてしまい便秘症になりがちです。
また、ビジネスパーソンは大事な会議や取引などでストレスがたまり、過敏性大腸炎などの腸トラブルがおこりがちです。
その他にもダイエット志向で、炭水化物の制限をしている人は、便のカサが足りず、慢性的な便秘の人が多いようです。
ヨガをすることで、自分の間違った生活習慣に気づくことができます。
ヨガはジムなどに通う時間が取れない人も細切れ時間でもおこなうことができ、心身ともに余裕を与えてくれます。
まずは1日5分からでもはじめてみましょう。