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東洋医学から学ぶ 疲れを感じたら ツボ刺激による自己ケア

疲れを感じたら ツボ刺激による自己ケア

 

疲れやだるさには、肉体的な疲れ、精神的な疲れ、神経的な疲れがあります。

肉体的な疲れは、疲労物質(乳酸)の蓄積を原因とする筋肉等の疲れ。

デスクワーク等で同じ姿勢を続けるなど、一部の筋肉が緊張し続けていれば、そこに乳酸がたまり、疲れやすい身体を作ってしまうのです。

精神的な疲れは、人間関係や悩み事などのストレスを原因とする心の疲れ。

神経的な疲れは、ピリピリした脳が緊張した状態が続くことによって起こる、頭の疲れです。

これらの3つの疲れは互いに関係しており、放っておくとさらに疲れが蓄積してしまいます。

疲れたなと感じたときは、肉体的、精神的、神経的な休息が必要です。

自分へのご褒美として旅行などに行って、肉体的、精神的、神経的に自分を解放するのが一番の方法ですが、忙しい毎日、なかなか時間が取れないのが現状です。

そこで、今すぐにでもできる疲労回復に効果的なツボを紹介していきたいと思います。

 

 

 

肉体的な疲れには

足のツボ「足三里(あしさんり)」

ツボの効果

足に溜まった老廃物の排出を促し、溜まった疲れを和らげてくれます。足の疲れを取るなら足三里の刺激を昔から行われていました。足の疲れを取るだけでなく、胃の調子を整える効果、全身の痛みを取り治癒力を高める効果があります。

 

ツボの位置

膝の外側、膝蓋骨(膝のお皿)から指4本分下がった一番くぼんでいる場所に位置しています。弁慶の泣き所の上部にあります。

 

ツボの押し方

太い骨に沿って位置しているツボであるため、少々強く指圧します。中指や親指を使って、骨を外側から推すイメージで圧迫します。両手の親指で圧迫するのも効果的とされています。心地の良い痛みを感じる程度の強さで、両足の足三里を指圧していくといいでしょう。

 

 

手の甲にある万能ツボ「合谷(ごうこく)」

ツボの効果

首コリだけでなく肩コリや手のしびれなどにも効果があります。

 

ツボの位置

手の甲側、親指と人さし指の骨の分かれ目のやや人さし指側にあるツボです。

 

ツボの押し方

親指を「合谷」にあて、気持ちいいと感じる強さでやや強めに押しもみます。両手それぞれ約30回程度、押してはもみを繰り返します。

 

 

精神的な疲れ(心の疲れ)には、

手のひらのツボ「労宮(ろうきゅう)」

ツボの効果

心が疲れストレスが溜まると押すことで痛みを感じます。労宮を押すことで、手のひらの血行が良くなり、自律神経を整え、気持ちを落ち着かせる効果が期待できます。他にも緊張感を緩和させ、気持ちを落ち着かせる効果や、手のほてり、動悸、吐き気、胃腸の不具合、首や肩こりの改善に効果的と言われています。

 

ツボの位置

ちょうど手のひらの中心にあります。拳を握る(グーにする)と中指と薬指の指先の間に位置しているので、それを目安にしてみるといいでしょう。

 

ツボの押し方

痛いけど気持ちいい程度の強さで指圧します。左右両方を10回または1回5秒5セットを目安にして行うことが効果的と言われています。温めたり、労宮を刺激できるもの(ボールなど)を両手で挟んでほぐしたりすることも心地よさを感じることができます。

 

頭のツボ「百会(ひゃくえ)」

ツボの効果

不安や苛立ちなどのストレス緩和に効果的なツボです。

 

ツボの位置

頭頂部にあるツボです。両耳の穴に親指を置き手のひら全体で頭を包み込んだ際に、中指の先端同士が合わさる位置にあります。

 

ツボの押し方

両手の中指を「百会」にあて、息を吐きながら10〜20回、気持ちがいいと感じる程度に押します。

 

 

神経的な疲れ(脳の疲れ)には

手のツボ「指間穴(しかんけつ)」

ツボの効果

自律神経のバランスを整えて脳や内臓の疲れを取り除くことにより、心と身体をリラックスさせてくれます。

 

ツボの位置

手の甲の、指と指の間にあるツボです。人差し指から中指、中指から薬指、薬指から小指の間にある水かき部分に位置します。

 

ツボの押し方

「指間穴」を反対側の手の親指と人差し指ではさみ、少し強めに押しもみます。

その後指先に向かって引っ張り、パッと離すのを、指先が温かくなるまで行います。

 

 

最後に万能のツボ

足裏のツボ「湧泉(ゆうせん)」

ツボの効果

生きるためのエネルギーが「泉」のように「湧」き出るという名のツボ「湧泉(ゆうせん)」。体の疲れを取り除き、元気を取り戻す効果があると言われています。

 

ツボの位置

土踏まずのくぼんだ所のほぼ中央にあり、強く押すと刺激を感じる所です。足の裏の中央よりつま先寄りのへこんだ所に位置しています。

 

ツボの押し方

親指の先で強く押しもみ、ゆるめます。それを3秒間隔で交互に繰り返します。冷えている場合はお風呂や足湯などで温めてから行うとより効果的と言われています。

 

 

まとめ

今回は疲労回復に効果が期待できるツボを紹介しました。

疲れはこじれる前に、すっきり解消しておくことが大切です。

東洋医学では、「心と体は一つ」ととらえ、ツボを刺激することで心のイライラや動揺を取り除き、安定に導いてくれます。

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