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抜け毛の原因と改善方法について

抜け毛と漢方薬

 

抜け毛や脱毛、白髪などは老化現象のひとつと考えられます。

しかし、若い人でもこのような現象に悩ませられることも多く、髪の毛のトラブルが老化のバロメーターとは言いきれません。

 

漢方では、「腎」の働きが弱ると、髪の毛の元気がなくなると言われています。

元気な髪の毛を育てるには、血行をよくして「腎」を気づかう生活を送ることが大切です。

 

 

 

抜け毛について

 

生活習慣改善

 

一般的に抜け毛とは自然なヘアサイクルによるものですが、生理的抜け毛では1日に80本から100本くらいは抜けます。

 

気になる抜け毛は「このまま抜け続けるときっと早いうちに薄毛になってしまうだろう」と不安がよぎるほどの抜け毛ですが、髪の全体量は10万本なので、「1日に髪全体の0.1%が抜けている」と考えれば、そう不思議なことでもないのではないでしょうか。

 

また秋になると、1日200本以上抜けることも珍しくないのだそうです。

秋に抜け毛が多い理由は、「動物と同じように冬毛になる」「夏の日焼けやダメージが影響して抜け毛が増える」などが考えられますが、通常は1ヶ月もしないうちに、元通りの抜け毛の量に戻ります。

 

男性も女性も髪の毛が少ないと実年齢より老けて見えるため気になりますが、必要以上に悩まないことも大切です。

 

 

抜け毛の原因

 

薄毛・抜け毛の原因は非常に様々です。

生活習慣や喫煙、ストレス、ホルモンバランス、加齢などが挙げられます。

 

生活習慣

 

抜け毛の原因としてまず考えられるのが生活習慣です。

 

食事の内容一つとってみても、長年の食習慣の積み重ねが抜け毛の原因となる場合もあります。例えば、高脂肪の食事は、血行を悪くし髪に栄養が届きづらくなるため、抜け毛が増える恐れも。

また、過度なダイエットや偏った食事で、毛髪の原料となるたんぱく質が不足すると、毛髪への栄養が不足し、これも抜け毛の原因となります。

 

睡眠不足も毛髪にダメージを与えます。睡眠不足が続くと、全身の細胞の生まれ変わりに悪影響を受け、毛髪や頭皮環境も悪化するため、抜け毛が増える要因となります。

 

 

喫煙

 

喫煙も抜け毛の原因となります。

喫煙は、血液循環が悪くなるため、頭皮への血行不良を起こして、十分な養分が毛髪に行き渡らなくなるため毛髪が抜けやすくなります。

継続的に喫煙することは、血行不良の状態が慢性化しますので、毛が抜けた後、新しい毛が生えてくる段階においても栄養が十分にいきわたらず再び抜け毛となり、毛髪の成長サイクルに悪影響がでる可能性があります。

 

 

過度のストレス

 

ストレスによって、一時的に毛髪が抜けたり、部分的に生えてこなくなることがあります。

短期間で毛髪が抜けて地肌が見えるようになったり、毛髪が抜けたところから髪が生えてこない場合は、円形脱毛症が疑われます。

 

 

ホルモンバランス

 

ヘアサイクルにおいて、成長期のはじめに男性ホルモンが作用することで、起こる抜け毛を壮年性脱毛症(AGA)と呼びます。AGAの場合、男性ホルモンの働きによって、太い毛に成長しないまま脱毛し、毛根が小さいまま髪が生えてくるとだんだんと

細く柔らかい髪になっていきます。

 

 

加齢

 

加齢によって頭皮が老化し、頭皮が硬くなります。

血行が悪くなるため、毛髪の成長に必要な栄養が行き渡らなくなった結果、ヘアサイクルが乱れ、抜け毛が増えたり、髪が細くなります。

 

抜け毛には様々な原因があります。

抜け毛が増えた原因には、どれか一つが原因というよりも、複合的に様々な原因が絡み合って抜け毛が起こっていることも考えられます。

 

思い当たる原因があれば、それぞれ対処していきましょう。

 

 

 

抜け毛と漢方について

 

 

髪は、「腎」とも密接な関係があります。

漢方でいう「腎」とは、生命力・生殖力の貯蔵場所です。

わかりにくいですが腎臓の臓器のことではありません。

腎の機能は老化(40代頃から)に伴って次第に低下し、精の蓄えが減少し、血流も悪くなります。

 

これを「腎虚(じんきょ)」といいます。腎が弱ってきているという意味です。

年齢を重ね、髪の毛が少なくなることだけでなく、髪につやが無くなり、白髪が増えるのも腎虚の症状です。

 

その場合は抜け毛だけでなく他の不調(腰痛、夜間尿など)も現れてきます。

 

ですから、髪の毛を健やかにするためには、「血」「腎」を補う治療をすればよいことになります。

 

 

タイプ別オススメ漢方薬

 

漢方薬を用いる場合は、自分の髪の毛のタイプを知っておく必要があります。

 

 

栄養不足タイプの人

 

  • 顔が青白く、めまいや立ちくらみすることがある

  • 筋肉がピクピク痙攣することがある

  • 肌が乾燥しやすい

  • 目がかすむ

 

などの症状がある人は、「肝」の「血」が足りていません。

 

オススメの漢方薬は、血を補う働きがある四物湯(しもつとう)が適しています。

 

 

ほてりタイプの人

 

  • 手足がほてる

  • のぼせやすく頬が赤い

  • 寝汗をかくことがたびたびある

  • 腰がだるく便秘がち

 

などの症状がある人は、腎の働きが弱っており、「血」や「水」が足りません。

 

オススメの漢方薬は、血や水のめぐりをよくする六味地黄丸(ろくみじおうがん)が適しています。

 

 

抜け毛におススメの食材

 

白髪を黒髪にするには黒い食材がいいといいますが、黒い食べ物は腎の機能を高め、結果として髪の毛をよみがえらせることができます。

 

腎が弱っている時は、黒豆、黒ゴマ、昆布、ヒジキ、ワカメなどを積極的に摂ると、黒い丈夫な髪の毛が生えてきます。

 

 

抜け毛にオススメの頭皮マッサージ

 

頭皮のマッサージをすると毛穴の汚れが取れ、頭のコリがほぐれます。

椿油やオリーブ油を指の腹で地肌につけてマッサージします。

湯船に入る前にマッサージをし、ホットタオルで髪の毛を包んで10分ほどお湯につかると、毛穴に詰まった汚れが浮かび上がります。

 

1回の頭皮のマッサージは5分以内にし、1週間に1度のペースでおこないましょう。

頭皮のマッサージを定期的におこなうと、酸素や栄養素が毛根に届き新しく毛が生えてきやすくなります。

 

 

生活習慣で抜け毛予防

 

髪の毛のトラブルを防ぐには、その日1日を健やかに暮らすことが大事です。

 

朝は朝日を浴び、深呼吸やストレッチをして脳を目ざめさせます。

 

日中は活発に行動し、少しの時間でも昼寝タイムをもうけます。

時間が取れなければ、目をつむるだけでも大丈夫です。

 

夕食は早めに、量は少なめに摂り、夜中の12時までには就寝しましょう。

 

 

 

まとめ

 

抜け毛や脱毛、白髪などの予防と改善には「腎」の働きを高める黒い食材を使った料理を作ったり、頭皮のマッサージを定期的にするなどが効果的です。

 

髪の毛のトラブルは老化現象のひとつですが、食事に気をつけたり頭皮のコリをほぐして血行をよくし、「腎」を気づかう生活を送りましょう。

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