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便秘や下痢は漢方の力で治そう!

便秘や下痢漢方薬

 

健康の秘訣は快食、快便、快眠と言われます。

便秘とは、一般的に3~4日以上便通がないものをいい、女性の多くが便秘に悩んでいるようです。

 

下痢とは便に水分が多く含まれ、排便の量や回数が増えます。

 

便秘も下痢もストレスが引き金になることが多いようですが、適切な漢方薬を用いたり食べ物を見直すことで改善できます。

 

 

 

便秘と下痢についてもっと知りたい

 

便秘も下痢も腸の機能が上手く働かないことで起きますが、便秘には老廃物をからめて出す食物繊維をしっかり摂り、下痢には内臓を温める食材を摂ることが大事です。

 

 

便秘と下痢の原因について

 

便秘の原因は、不規則な生活で3食のタイミングがその日によって違ったり、暴飲暴食や冷えによる血行不良、ストレス過多などです。

下痢は、冷たいものの摂り過ぎや、もともと虚弱体質で胃腸が弱い人が冷えて消化機能が衰えることから起こります。

 

便秘、下痢とともに誘因は様々ですが、どちらも胃腸の働きの低下が原因です。

 

 

便秘と下痢のケア

 

便秘の人は、適度な運動とバランスの良い食事を摂ること、上手にストレスを発散させることが大事です。

毎朝決まった時間にトイレに行く習慣をつけ、慢性的に下痢をしやすい人は、胃腸を温めるようにしましょう。

 

 

具体的な対策

 

便秘には食物繊維を含むゴボウ、サツマイモ、ニラ、サトイモ、コンニャク、こんにゃくなどの食材を使用した食事作りを心がけましょう。

下痢の場合は整腸作用のあるリンゴや解毒作用にすぐれた梅干しが効果的です。

胃腸障害全般に効くのがキャベツや山芋です。

 

 

 

漢方薬の力で便通を整えよう!

 

漢方薬

 

胃や腸に熱がこもり津液が減少すると、それを補うために大腸内の水分が吸収されますが、不足すると大腸内が乾燥して便秘になります。便秘に効果があるのは、次のような漢方薬です。

 

桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

 

便秘がちでのぼせやすい人に向いています。

配合されている生薬は桃仁(とうにん)、桂皮(けいひ)、大黄(だいおう)、芒硝(ぼうしょう)、甘草(かんぞう)です。

 

 

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

 

腹部に皮下脂肪が多く便秘がちな人に向いています。

含まれている生薬は防風(ぼうふう)、当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、大黄(だいおう)、甘草(かんぞう)などです。

 

下痢に効果があるのは次のような漢方薬です。

 

 

防己茯苓湯(ぼういぶくりょうとう)

 

慢性的な下痢や手足のしびれ感に効果があります。

含まれている生薬は防己(ぼうい)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、甘草(かんぞう)などです。

 

 

桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

 

残便感があり、くり返し便意をもよおしたり、便秘や下痢をくり返すタイプに効果的です。

配合されている生薬は桂皮(けいひ)、芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうきょう)、大棗(たいそう)、甘草(かんぞう)です。

 

 

その他の便通の悩みに使われる漢方薬には次のようなものがあります。

 

 

乙字湯(おつじとう)

 

便がかたく切れ痔などの症状を伴うものに効きます。

配合されている生薬は、当帰(とうき)柴胡(さいこ)黄芩(おうごん)甘草(かんぞう)升麻(しょうま)

 

 

調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

 

便秘を伴う皮膚炎やニキビなどにも効果があります。

配合されている生薬は大黄(だいおう)、甘草(かんぞう)、芒硝(ぼうしょう)などです。

 

 

 

便秘と下痢に効くツボマッサージ

 

あん摩マッサージ指圧

 

便秘には大腸の筋力が弱まっておこる「弛緩性便秘」、ストレスが原因でおこる「痙攣性便秘」、そして、加齢によっておこる「直腸性便秘」の3タイプがあります。

 

また、発熱がなくくり返す下痢は、心因性の過敏性腸症候群の可能性が疑われます。

便秘も下痢もストレス性のものがかなりの比率を占めているようです。

お腹の不調は、お腹を労わることで快方に向かいます。

 

便秘に効くマッサージは、おへその右斜め下に両方の手のひらを重ねて置き、上に引き上げ、次に左に、そして下にと時計回りにさすります。1回転3秒の目安で5回くり返します。

下痢にはおへその真上で、親指幅1本のところに両方の手のひらを重ねて置き、息を吐きながらゆっくり押していきます。5秒押しては5秒休むを5回くり返します。

 

便秘や下痢などのおなかの不調は、お腹と腰を温めるとかなりの割合で解消されます。

セルフマッサージで血のめぐりを促し、腹巻などで保温しましょう。

 

 

 

まとめ

 

便秘も下痢も、適切な漢方薬を用いたり食べ物を見直すことで改善できます。

人には本来自然治癒力が備わっているので、食事の改善やストレスの解消をおこない、

マッサージや運動などで腸の動きを活性化させましょう。

 

便秘や下痢を起こしやすい体質も確かにあるようですが、人の身体は習慣によって陰から陽へ陽から陰へと絶えず移り変わっています。

「便秘体質だから」「下痢体質だから」とあきらめず、信頼できる漢方薬局で自分に合った漢方薬を処方してもらい、様々な角度から便秘や下痢などの改善をはかりましょう。

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