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インド医学アーユルヴェーダから学ぶ 新型コロナウイルスの予防策トリカトゥ(トリカツ)

新型コロナウイルス

 

未知のウイルスは未知の医学から

 

日本の厚生労働省に位置付けされる、インド中央政府厚生省(保健・家族・福祉を司る省庁)AYUSH省から2020年1月29日コロナウイルスに対するアーユルヴェーダやその他の伝統医学による予防策が発表されました。

あくまで予防策で効果の程はわかりませんが、実践してみてはいかがでしょうか。

 

 

AYUSH省から発表された予防策の内容(抜粋)

 

新型コロナウイルスは急速に広がっています。全世界がこのコロナウイルスの恐怖にさらされています。インド政府AYUSH省の研究評議会は、インドの伝統医学の慣行であるアーユルヴェーダ、ホメオパシー、ウナニに基づいた勧告を発表しました。

 

 

 

インド医学 アーユルヴェーダによる予防措置/免疫調節薬

 

 

インド政府AYUSH省の研究評議会が発表した

健康的な食事とライフスタイルの実践を通じて、免疫システムを強化するための対策

 

 ・Agastya Harityaki 5 gm、1日2回温水で飲む。

 

 ・Samshamani Vati 500 mgを1日2回飲む。

 

 ・トリカトゥ(Pippali 長胡椒、Marich 黒胡椒、Shunthi 生姜) パウダー5gと、Tulasi バジル3〜5枚を1リットルの水に入れ、500mlまで煮詰める。ボトルに保存し、適宜を少しずつ小まめに飲む。

 

 ・プラティマルサナシャ:朝、毎日各鼻孔にアヌタイラ/ゴマ油を2滴ずつ滴下する。

 

 ・BEHIDANA(マルメロ)3g、UNNAB ZIZYPHUS 5個、SAPISTAN 7個を1リットルの水に入れて半分になるまで煮詰め少量ずつ飲みます

 

これらの免疫システム強化対策を実践し、インドでは新型コロナウイルスの蔓延を防いでいるようです。現時点でも日本より新型コロナウイルスの感染者は少ないようです。(2020年3月2日時点 感染確認者数は合計5人)

 

※Agastya Harityaki は、咳や消化に効果があり、Samshamani Vati は、軽度の解熱および抗炎症作用のある、両方ともに日本では手に入らないアーユルヴェーダ(インド)の薬です。

 

次に日本でも実践できる、免疫システムを強化、新型コロナウイルス予防策「トリカトゥ」について詳しくご紹介します。

 

 

インド医学アーユルヴェーダから学ぶ日本で実践できる新型コロナウイルス予防策「トリカトゥ」

 

 

トリカトゥ

 

トリカトゥ(トリカツ)とは

 

トリカトゥ(トリカツ)は、世界3大伝統医療・アーユルヴェーダのホームレメディ、キッチンファーマシーの一つで、家庭の常備薬・常備スパイスとして、また、治療院においては、薬の原料や食材、調味料として大活躍している知る人ぞ知るスパイスミックスパウダーです。

 

Trikatu(トリカトゥ・トリカツ)とは、サンスクリット語で「3種の香辛料」を意味し、「黒胡椒(ブラックペッパー)」「長胡椒(ロングペッパー・ヒハツ)」「生姜(ジンジャー)」を同量粉砕しMIXしたパウダーが「トリカトゥ(トリカツ)」です。

 

アーユルヴェーダ治療では、主に消化力が落ちていることで生じる不調、例えば、カラダが冷える、カラダが重い、疲れやすい、元気が出ない、胃腸の調子が悪い、便秘気味、むくむ、風邪をひきやすい、花粉症などアレルギー症状がある方には、必ずトリカトゥ(トリカツ)が処方されます。

 

アーユルヴェーダの本場、スリランカの治療院においても「トリカトゥ(トリカツ)」は基本の薬です。単体ではなく、一人一人の体質や体調に合わせて他のハーブやスパイスをブレンドした液体の飲み薬、または粉薬や丸薬、もしくは、野菜や果汁とブレンドされてジュースやスープとして処方されます。

 

 

トリカトゥ(トリカツ)の歴史

 

トリカトゥ(トリカツ)の歴史はその原料である「胡椒(ペッパー)」「生姜(ジンジャー)」の歴史と重なります。

 

胡椒や生姜の歴史は古く、狩猟を生活の手段として肉や魚を食べ始めた頃から、防腐剤や調味料あるいは医薬として使われてきたと推定されてます。ヨーロッパでは紀元前400年頃には既に知られていたようですが、入手の難しさから金銀と同等の非常に高価でした。その貴重さから胡椒は「天国の種」と呼ばれ、生姜はアーユルヴェーダにおいて「偉大な薬」と称されてきました。

 

胡椒と生姜は、香りが良いだけでなく、生薬として、さらには食料の長期保存に役立つことから、各国間で争奪戦が繰り広げられてきたことでもその需要の高さと貴重さが伺い知れます。

 

胡椒も生姜も東南アジアが主産地です。なので、インド・スリランカ発祥の伝統医療「アーユルヴェーダ」ではヨーロッパよりも更に昔、紀元前2500年前には、すでに生薬として活用されていたと言われています。

 

 

トリカトゥ(トリカツ)の効能

 

トリカトゥ(トリカツ)は消化力と代謝力を高めてくれることから、ダイエット効果とデドック効果による免疫力アップが期待できる知る人ぞ知る秘薬的なスパイスミックスです。

 

トリカトゥ(トリカツ)を構成する3種の原料それぞれに、私たちの体にとても有効に働く成分が含まれています。

 

黒胡椒(ブラックペッパー)の効能・効果

消化力増進、唾液の分泌を増やす、精力減退の改善、呼吸困難や咳に有効、身体を乾燥させる、経絡の閉塞をなくす

 

長胡椒(ロングペッパー)の効能・効果

強壮、精力促進、リウマチ、肥満、便秘に効果、脳の働きを良くする

 

生姜(ジンジャー)の効能・効

味覚を良くする、消化機能促進、精力増進、声を良くする、咳・呼吸困難、リウマチ、便秘、嘔吐、腹部膨満感、蕁麻疹などに有効

 

それら3つのスパイスの相乗効果で、内臓強化や免疫力強化による風邪などの感染症の予防、花粉症などアレルギー症の対策も期待できます。

 

 

トリカトゥ(トリカツ)の飲み方とその味

 

基本的には白湯に溶かして飲むトリカトゥティー(トリカツ茶)がオススメです。

 

トリカトゥティー(トリカツ茶)の味は、胡椒と生姜のパウダーなので辛味のあるかなり刺激的な味ですが、意外に飲めてしまうのは体が求めているからなのでしょうか、、苦手な方は、他の健康茶に溶かして飲むか、黒糖やハチミツを加えて飲むことをオススメします。※尚、蜂蜜は非加熱のものが押オススメで混ざる際の温度も人肌くらい迄冷めてから入れてください。

 

トリカトゥ(トリカツ)はスパイスミックス〜胡椒と生姜のパウダーですので、料理の調味料として使うのもオススメです。

 

 

トリカトゥ(トリカツ)の作り方

 

摂りかとぅ(鳥克)は3種の原料さえそろえば家庭でも作れます。

 

原 料
 

 ・黒コショウ(ブラックペッパー)パウダー

 ・長コショウ(ロングペッパー/ピッパリ/和名:ヒハツ)パウダー

  ※長コショウが手に入らない場合は山椒で代用可

 ・生姜(ジンジャー)パウダー

 

作り方
 

 ・上記3種のパウダーを1:1:1(同量ずつ)混ぜる

 

ポイントは原料の質です。原料の質でトリカトゥ(トリカツ)の味はもちろん、その効果効能が変わってきます。また、できればパウダーでないものを購入し必要な分をスパイスミルなどでパウダーにするのが望ましいです。

 

 

最後に

 

手洗い・うがい、マスクの着用、公共交通機関の利用、不要不急の外出は控えるなどの対策でも、日々感染不安を抱えている方も多いと思います。

インドでは免疫システムを強化するアーユルヴェーダを実践し、日本よりも新型コロナウイルスの感染者は少ない状況です。

今回ご紹介した「トリカトゥ」の効果ばかりではないでしょうが、一人一人の予防に対する考え方が蔓延を抑えているのではないでしょうか。

 

※今回ご紹介した内容は、あくまで予防策であり、治療法ではありませんのでご注意ください。

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