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東洋医学から学ぶ アーユルヴェーダ式 不眠の原因と改善法
イライラして寝付けない。そんな日が続くと、身体が辛いですよね。
横になっても、ぐっすり寝ないと、疲れが取れた気になりません。
アーユルヴェーダ で生活の工夫をして、イライラや不眠を取り除いて見ませんか。
アーユルヴェーダ「Ayurveda」とは
アーユルヴェーダは「アーユス」生命や寿命と「ヴェータ」生命科学が結合した言葉で、世界3大医学の一つで、インド・スリランカで生まれた5000年以上の歴史を持つ世界最古の伝統医学です。
アーユルヴェーダでは、人間は「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」の3つ性質「ドーシャ」から成り立っていると考えられています。
VATA(ヴァータ):風のエネルギー作用
軽・冷・乾・粗・動の性質を持ち、肉体の運動、体内における循環、感覚の刺激や神経の伝達、呼吸といった働きを司ります。
PITTA(ピッタ): 火のエネルギー作用
熱・鋭・流・変・液の性質を持ち、食物の消化・吸収、代謝といった働きを司ります。
KAPHA(カパ):水のエネルギー作用
重・冷・遅・油・緩の性質を持ち、体力の維持、免疫力といった働きを司ります。
これら「ヴァータ(風)」「ピッタ(火)」「カパ(水)」の3つ性質「ドーシャ」がバランスの取れている状態を「健康」と位置付け、そのバランスが崩れると「健康を損なう」状態になると考えます。
アーユルヴェーダから見た不眠の原因
アーユルヴェーダ では、不眠はVATA(ヴァータ)やPITTA(ピッタ)の乱れやラジャス(感情が高ぶっているイライラ感)が増大した時に症状があらわれると考えられています。精神的ストレスや神経症により寝つきが悪い場合はVATA(ヴァータ)の異常が原因、深夜に目が覚める場合は、PITTA(ピッタ)の過剰が原因と考えられます。
またPITTA(ピッタ)が増えると、怒りっぽい性格になったり、自分の気持ちを抑えきれず、ストレスに感じることが多くなります。
逆にPITTA(ピッタ)がうまく働けば、エネルギッシュな推進力になります。
アーユルヴェーダ式の不眠の対処方法
VATA(ヴァータ)とPITTA(ピッタ)を整える方法
・毎朝、片鼻呼吸 (ナディショーダナ)をする。
・38度から40度のぬるめのお湯で入浴する。
・入浴後就寝前に人肌に温めたオイルで頭部、耳、足裏をマッサージする。
・温めた豆乳にギーや黒砂糖を加え飲む。
マッサージの際に、ラベンダーやローズ等を室内に香らせるとなお効果的です。
おすすめのオイルは、VATA(ヴァータ)の性質が強い人はゴマ油、PITTA(ピッタ)の性質が強い人はオリーブオイルがてきしています。
片鼻呼吸 (ナディショーダナ)の方法
ナディとは、「気の通り道」ショーダナとは、「浄化」という意味があります。
右の鼻での呼吸は、左脳を活性化させ、陽の気質(活発さ、緊張感、興奮感)を生み出します。 左の鼻での呼吸は、右脳を活性化させ、陰の気質(リラックス感、落ち着き、穏やかさ)を生み出します。
体を温め内臓を浄化する「ギー」の作り方
材料 (作りやすい分量)
・無塩バター 400g
作り方
1.鍋に入れたら火加減はごく弱火で、触らずにじっくり溶かす。
2.弱くフツフツした状態で加熱する。
混ぜると濁ってしまうので、白い泡が浮いてきても混ぜないようにする。
3.細かかった泡が15〜20分くらいで大きなドーム状の泡に変化してくる。
泡同士が弾けて、水分がどんどん抜けていきます。
4.30分ほどで水分が抜けきり、再び細かい泡に。
鍋を傾けてみて、泡のから沈殿したたんぱく質と澄んだ液体が見えたらOK。
5.キッチンペーパーを敷いたザルで濾せば、黄金色のギーの完成。
まとめ
心を落ち着かせるために、ヨガや瞑想を取り入れることも効果的です。そうすることで、考えすぎている頭をリラックスさせることができ、気持ちが和らいできます。
今日から日常生活にアーユルヴェーダを取入れ、良い眠りを手に入れてくださいね。