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生理痛 もう我慢しないで 鍼灸とツボで冷え解消・ストレス改善・痛みも緩和

 

 

生理痛について もう我慢しないで、鍼灸治療で冷え解消 痛みも緩和

 

生理痛を経験したことがある人は、全体の80%以上で

・生理のたびに生理痛がある人は約30%

・生理痛がある時が多い人は23%

・ときどき生理痛がある人は31%

となっており、多くの女性が生理痛の悩みを抱えています。

年齢別にみると、「生理のたびに生理痛がある人」は若い女性ほど多く、20代では約半数、40代後半では約20%と、若い世代ほど生理痛の悩みを抱えています。

 

【生理痛の頻度】

 

 

 

【年齢別】

 

 

 

生理痛の程度については、生理のたびに生理痛がある人(30%以上の人)が「かなりひどい」「どちらかといえばひどい」と回答し、「外出が億劫になる」「料理・掃除・洗濯などの家事が億劫になる」など日常生活へも影響し、ひどい女性は、「寝込む」「外出できない」「家事ができない」など、大きな支障をきたしています。

 

【生理のたびに生理痛がある人(30%以上の人)の痛みの程度】

 

 

 

 

生理痛は「女性なら誰もが経験するもの」、「他人に伝えにくい」等、我慢するしかないと思われてきましたが、今では生理痛を緩和する、西洋医学では、女性ホルモン薬や鎮痛薬も新たに開発され、また投薬や手術等の西洋医学とは違った視点から治療する鍼灸治療も、国内外の研究で、自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用し、気血の流れが改善し、生理痛に効果があると確認されてます。

 

 

生理痛の種類によって鍼灸治療は向き不向きがある

 

生理の時以外には痛みや出血はなく、排卵周期にともない生理痛がきつい場合は、鍼灸治療が効果的ですが、子宮内膜症や子宮筋腫などが原因で起こる生理痛は外科的手術が必要なこともあります。

月経時以外の下腹部痛や経血に異常がある場合は、専門の機関で診てもらうようにしましょう。

 

・経血と病気のサイン

経血にレバー状のものが混じっていたり、ナプキンを二重に当てないと漏れるほどの出血が続く場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮がんなどの病気の疑いがあります。

逆に経血が極端に少ないのも問題で、甲状腺機能異常や無排卵月経などかもしれません。

経血は体の不調をあらわす大事なサインなので見逃さないようにしましょう。

 

・生理痛に対する鍼灸治療

鍼灸治療では、気血の流れが滞ることで生理痛がおこるとされています。

手足の冷えや、お腹や腰の冷えなどを改善すると、生理痛がやわらぎます。

 

 

鍼灸治療が生理痛になぜ効果的なのか?

 

東洋医学では、生理痛の根本的な原因は血のめぐりが悪いためと考えられ、血液の流れを良くし、冷えを解消する鍼灸治療をします。

 

子宮の冷えと生理痛について

鍼灸治療では、手足の冷えや腰やお腹の冷えが原因で気血の流れがとどこおり、生理痛がおこると考えられています。

そのため、生理痛の治療に際しては、体の冷えを取ることから始めます。

冷えると骨盤内の血行が悪くなり、生理時の経血が流れ出にくくなります。

この流れにくくなった経血を、無理やり押し出そうと子宮が収縮するためにおこるのが、生理痛です。

生理痛を改善するには、遠回りのようでも冷え症に効くツボ刺激や冷えにくい生活習慣を実践する必要があります。

 

 

生理痛に効果的なツボ刺激

 

三陰交(さんいんこう)

 

 

ツボの位置

脛骨の内側、くるぶしの先端(内側の足首の骨の部分)から約4本の指の幅の距離のところにあります。

 

ツボの効果

月経不順・生理痛や更年期障害、不妊などの婦人科系疾患に効果があります。

おまけに血行が良くなるので、肌荒れや髪の毛のパサつきなども解消する働きがあります。

 

ツボの押し方

ゆっくり息を吐きながら静かに押して、息を吸いながら離します。

目安としては、一度に続けて3回程度押すと良いでしょう。

押す力は控えめに。温灸も効果的です。

 

 

蠡溝(れいこう)

 

 

ツボの効果

生理痛には三陰交が有名ですが、蠡溝(れいこう)もおすすめです

蠡溝(れいこう)は生殖器系、婦人科の疾患の治療に用いられます。

 

ツボの場所

膝蓋骨(膝のお皿の骨)の先から内くるぶしのラインを結んで下から1/3のところで骨(脛骨といいます)の面上にあります

 

ツボの押し方

ゆっくり息を吐きながら静かに押して、息を吸いながら離します。

目安としては、一度に続けて3回程度押すと良いでしょう。

押す力は控えめに。温灸も効果的です。

 

 

冷えにくい身体にする簡単ストレッチ

 

生理中にも適度な運動は必要です。

生理痛は辛いことはもちろんですが、血の巡りが滞ると「眠気」がおこりやすくなります。

簡単なエクササイズをすることで、生理痛を和らげ眠気を取り去ることができます。

 

・足首の曲げ伸ばし

デスクワーク中でもおこなえるエクササイズです。

イスに座ったまま、かかとを床につけ、つま先だけを持ち上げて10秒ほどキープし、次はつま先を床につけてかかとを上げて10秒ほどキープします。

 

・腰回し

両足を肩幅に広げて立ち、両手を腰に当てて、円を描くようにゆっくり腰を回します。

トイレタイムを利用しておこないましょう。

 

・体をシャキッとさせる深呼吸

昼食の後、10分ほどでも仮眠すると生理痛や生理による眠気が解消できます。

その後、体をシャキッとさせるのに効果的な深呼吸をおこないましょう。

やり方は手を真横に伸ばしたままゆっくり息を吸いながらバンザイの形に上げ、ゆっくり息を吐きながら下ろします。

その後、胸の前で両手を合わせて指を組み、ギュッと握ります。

「神様お願い」というポーズですが、指のまたには体や気持ちをシャキッとさせるツボがあります。

 

 

まとめ

生理痛は「女性なら誰もが経験するもの」、「他人に伝えにくい」等、我慢するしかないと思われてきましたが、今では生理痛を改善する投薬や鍼灸治療等、緩和する方法はたくさんあります。予防方法もたくさんあります。

我慢しないで、「自分の体は自分で守る」という意識が大切です。

普段から経血の観察などで生理痛との関係チェックしたり、生活習慣を見直し、体を冷やさない工夫を暮らしに取り入れるようにしましょう。

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