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東洋医学から学ぶ 肥満に効果的な漢方

漢方の力で肥満を解消

血のめぐりをよくすると痩せる

肥満の多くは,摂取エネルギーが消費エネルギーを上まわるために起こる単純性肥満です。
それほどたくさん食べていないのに太るタイプは、血の巡りが悪いからかも知れません。
血のめぐりとは血流のことですが、血流が悪いと老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
肥満を解消するには、代謝をよくしてむくまない体を作ることです。
具体的には、漢方薬や薬膳、薬草茶などで体の内側から改善する方法と、ふくらはぎや足の裏のマッサージなど体の外側からアプローチする方法があります。

 

 

肥満の基準とは

「痩せたい」が口癖の人がいますが、モデルさんのような体型を目指すわけでないなら、BMI値の標準範囲は18,5~25までとかなり幅があります。
肥満とはBMI値が25以上ですが、病気になる割合はBMI値が22~23が最も少ないと言われています。
例えば、女性の場合で身長が160㎝の標準範囲内の体重は、47㎏~62㎏くらいの幅があります。その範囲内であればとりあえずは肥満ではないわけです。
しかし、体重が標準範囲の中に入っていても、血流が悪いと糖尿病や脂質異常症、高血圧といった生活習慣病の引き金になってしまいます。
肥満は、見た目が太っていることを基準としがちですが、正確には体脂肪が多くなり過ぎた状態のことを言います。
見た目は細いのに体重がある人は、筋肉質や骨太の人に見られますが、よくない例としては、痩せていても内臓肥満がある場合です。
また、体脂肪が少なければ少ないほどいいというわけではありません。体から脂肪がなくなると体の骨が浮き、目は落ち込み頬はこけて、決して魅力的とは言えなくなってしまいます。
私たちが肥満について考える時、食べ過ぎが原因で太っているのか、水分の摂りすぎなどでむくんでいるのか、体重は多いがそれは筋肉や骨が多いせいで、脂肪自体は少ないのかなどを見極める必要があります。

 

 

肥満のタイプによって違う対処法

・下腹ぽっこりタイプ
下腹がぽっこりと出ているタイプは、冷え性の人に多く見られます。
激しいスポーツよりも、有酸素運動のウォーキングなどを習慣的におこなうのが向いています。
日々の食事は温かいスープやみそ汁、温野菜などを中心にし、お茶は杜仲茶やハトムギ茶がおすすめです。
漢方薬なら四君子湯人参湯が効果的です。

 

・食べ過ぎで運動不足タイプ
空腹感を感じやすく、甘いものや冷たいもの、脂っこいものなどを好みむ傾向があります。ウォーキングより少しハードなジョギングなど、汗をかく運動にチャレンジしましょう。
間食を習慣としているなら、クルミやアーモンド、カシューナッツ、ピーナッツなどを少しだけ食べるようにしてはどうでしょうか?お茶は、ドクダミ茶がおすすめです。
漢方薬では、防風通聖散が適しています。

 

・見た目より体重があるタイプ
細く見えても体重がある人は、血中コレステロールや中性脂肪が高い傾向にあり、内臓肥満の可能性があります。
慢性的な肩こりなどがある人は、ストレッチやヨガなどで血流をよくしましょう。
また、ショウガ茶や黒豆茶を飲んでみましょう。
漢方薬では肩こりなどの症状がある場合は、葛根湯がおすすめです。

 

・ストレス太りタイプ
食べることでストレスを解消するクセがあると、胃腸の負担も大きくなります。
リラックス効果のあるエクササイズやストレス解消効果があるボクササイズなどにチャレンジしてみましょう。お茶は、ミントティーやジャスミンティーなどがおすすめです。
漢方薬では、お腹の膨満感が感じられるようなら、防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)が敵しています。

 

・ホルモンバランスの乱れからくる肥満
更年期の女性は、女性ホルモンの乱れから急激に太ってしまう場合があります。
ウォーキングや散歩などとともに声を出して本を読んだり、歌を歌うこともホルモンバランスを整える働きがあります。
女性ホルモンに似た働きをする黒豆茶や、心を落ち着かせる爽やかな香りのレモングラスティーなどがおすすめです。
漢方薬では桂枝茯苓丸が適しています。

 

ふくらはぎや足の裏をマッサージして代謝を上げましょう!

ふくらはぎをほぐすと、血液やリンパの流れがよくなります。
足首からくるぶし、ふくらはぎにかけて両手を使って、片方ずつ心臓に向かってマッサージをすると代謝が上がります。
また、足の指と手の指で握手をしたり、握手をしたままグルグル足首を回したり、足の指をひっぱったり広げたりすると血流が良くなります。
足の裏は、どこを押してもツボにあたると言うくらいツボが集中しているので、「痛気持ちいい」ところを押しましょう。
「本当にふくらはぎや足ツボをマッサージすると痩せるの?」と思ってしまうかもしれませんが、ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれるほど重要なポンプ機能の役目をしているため、マッサージをすることで新鮮な酸素が全身に行きわたり痩せやすい体になります。
足の裏もツボが集中しているので、刺激すると冷え症の解消効果があり、痩せやすく太りにくくなります。

 

 

まとめ

同じように食べて動いていても、代謝がよいと太りにくくなります。
いつもの生活習慣に、簡単な運動や自分に合った漢方薬や薬草茶を取り入れたり、ふくらはぎや足の裏のマッサージなどをおこなって代謝をよくすると、きれいに痩せることができます。

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