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東洋医学から学ぶ イライラや考え事をして眠れない時、自律神経を整え眠りやすい身体を作る漢方

調査によれば、全国民の約20%が不眠を訴え、3~5%の人が睡眠薬を飲んでいるそうです。

東洋医学では、気血水「きけっすい」のバランスがよいと健康が保たれ、どれかが不足したり、めぐりが悪くなると、体のどこかに不調が起きると言われています。

 

では気血水「きけっすい」とは何か、

 

気とは、

体のエネルギー源。体の各機能を動かす現代医学でいえば自律神経系と消化機能を指します。

血液や水分の流れをスムーズにし、新陳代謝を促す働きを持っています。

 

血とは、

血液のこと。健康を維持するための循環器系やホルモン分泌系などを指し、全身に栄養を運び、老廃物を回収する働きがあります。

体の各臓器に栄養や潤いを与え、生命活動を維持するとともに精神や情緒を安定させる働きがあります。

 

水とは、

胃液や涙、リンパ液、尿、分泌液など免疫系を指します。体全体を潤し、体内を循環して体温調節や関節の働きをなめらかにします。

 

イライラして眠れない、考え事をして眠れない症状は、気が乱れているからです。

気の乱れとは、西洋医学でいえば自律神経の乱れです。

自律神経が乱れると、イライラしたり不眠が続くことがあります。

東洋医学では、気の乱れを整え気の働きを高め、眠りやすい身体を作る効果があります。

 

 

イライラや不眠、体や心の乱れの関係

気・血・水のバランスを保つには、生命活動のエネルギー源である「気」の働きを高めることが最優先です。「元気」、「気力」などの言葉があるように、東洋医学的な意味での養生には「気」の管理がとても大切といわれています。

気・血・水のうち、どれかが不足したりすることを「虚」といい、停滞したりすることを「滞」といいます。

不足「虚」したり、停滞「滞」するとからだ全体のバランスが崩れ、その結果、心身のさまざまな症状として表れます。中でも、気の乱れによるトラブルは、以下の2つといわれます。

気虚(ききょ)

気が不足している状態。病気や過労、生活習慣の乱れやストレスで気を消耗して不足。内臓の働きが鈍くなり、抵抗力も弱くなる。表れる症状に、冷えや疲労感、手足のだるさ、落ち込み、無気力など。

気滞(きたい)

の流れが滞っている状態。ストレスや心身の疲労などが原因と言われる。血と水の動きも鈍くなる。表れる症状に、喉や胸の息苦しさや気分のイライラ、不眠、抑うつ感、膨満感など。

つまり、気分の落ち込みもイライラも、東洋医学的には気の乱れとの関係が大きいということです。

 

 

気の乱れを整え、イライラや不眠に効果的な漢方とは

イライラや不眠には、・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)、抑肝散(ヨクカンサン)が効果があります。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

イライラ、不眠などがあるような、精神的に不安定な人に用いられる漢方薬です。

気を巡らせて心を落ち着かせる働きがあります。

 

配合生薬

柴胡(サイコ)、 半夏(ハンゲ)、 桂皮(ケイヒ)、 茯苓(ブクリョウ)、 黄芩(オウゴン)、 大棗(タイソウ)、 人参(ニンジン)、 牡蛎(ボレイ)、 竜骨(リュウコツ)、 生姜(ショウキョウ)

 

柴胡(サイコ)

 

 

抑肝散(ヨクカンサン)

怒りっぽい、興奮しやすい、イライラするなどの症状のある人に用いられる漢方薬です。

怒りが強い人に向いています。

 

配合生薬

当帰(トウキ)、 釣藤鈎(チョウトウコウ)、川芎(センキュウ)、蒼朮(ソウジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、柴胡(サイコ)、甘草(カンゾウ)

 

当帰(トウキ)

 

考え方や気の持ちようで改善できることも

イライラと不眠の関係は、小さなことにこだわって思うように事が進まずイライラして眠れないのか、眠れないからイライラしてしまうのかどちらとも言えませんが、生活のリズムを自然のリズムに合わすことがイライラや不眠の解消になります。

つまり、古代人のように日の出とともに起き、日の入りとともに寝ることですが、現代人はそうもいきませんよね。

ただ、そういった気持ちで早寝早起きをするのはイライラ感や不眠を解消する上では大事なようです。

また、「6時間は眠らないと体によくない」などと思いこむより、寝ついて3時間ぐっすり眠れたら「良質な睡眠がとれた」と思うようにしましょう。

実際、肌のターンオーバーや体の疲れを癒す成長ホルモンは、熟睡後の2~3時間に多く分泌されるので、睡眠は時間よりも質が大切と言えます。

 

食事も大切に! 気のめぐりが良くする季節食材

ストレスが原因で気が滞ってしまい、イライラしがち、眠れない、常に焦りを感じてしまう、クヨクヨと思い悩んでしまうタイプは、拒食と過食をくり返したり、便秘や下痢をくり返す傾向にあります。自分なりの趣味などで、ストレスを発散しましょう。

その他にも、毎日の食事を見直すことでもストレスは軽減されます。

それは、季節にそった食事をすることです。

例えば、春先には香りの強いデトックス効果がある野菜を食べれば、気のめぐりがよくなると言われています。

ウド、タラの芽、ヨモギなどの山菜や菜の花、タケノコ、新タマネギ、新キャベツなどを食べると体を浄化する作用があり、体も心もリフレッシュできます。

ただ、山菜などはアクの強いものもあるため食べ過ぎは禁物です。

 

 

まとめ

体内の気と水と血がバランスよく巡っていれば健康が保てますが、年齢とともに気力が徐々に落ちてきます。

気の持ち方や考え方、日々の食事に旬の食材を取り入れること、また漢方薬を用いるなどして生命エネルギーを充実させましょう。

下記の東洋医学専門家コラムでは、鍼灸(ツボ)やヨガを用いたイライラや不眠の改善について紹介しています。

参考になさってください。

 

ヨガ 東洋医学専門家コラム

東洋医学から学ぶ 不眠について 眠りやすい心と身体に

 

鍼灸(ツボ)東洋医学専門家コラム

東洋医学から学ぶ 不眠の症状と対策について 不眠に効果的なツボは?

 

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